この世の果て、秘境などと今、ネットで話題の場所が、道東にあります。野付(のつけ)半島です。

野付半島は、北海道東部の別海町にあり、知床半島と根室半島のほぼ中間に位置する細長い半島。全長26km、日本最大の砂嘴(※さし)でもあります。地図で見ると、オホーツク海に向かって腕を伸ばしたような形をしています。(※砂嘴・・・海流によって運ばれた砂が堆積して海上に長く突き出た地形)

国後島も、約16km先にあります。

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半島の根元に当たる部分から、フラワーロードと呼ばれる四季折々でさまざまな花が咲く道をひたすら車でまっすぐ進んだ先にあるのが「野付半島ネイチャーセンター」で、観光案内所も兼ねています。レストランや土産ショップ、トイレもあるので、ここでいったん休憩。

ここからの光景も十分、大自然が満喫できるものの、さらに先の海水に侵食されて立ち枯れたトドマツが並ぶ「トドワラ」へ行くなら、車もバイクも立ち入り禁止。駐車場に止めてから、さらに先を目指します。

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徒歩で1.3km(約25分)、トラクターバス(片道500円)だと5分ほどで着きます。徒歩道は砂利道。

歩くのに自信があるなら歩きで、不安ならトラクターバスがおすすめ。行きは頑張って歩き、帰りはトラクターバスという選択もできます。トラクターバスは営業時間内なら随時、往復しています。

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トドワラや湿地は、散策路から体験。海にまっすぐ延びる散策路は、人間が1人歩ける幅しかなく、まるで海中を歩いているかのような感覚です。

特に、天気が良い日は絶景!

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トドワラのほかにも、野付半島ネイチャーセンターからさらに先に行った場所に「野鳥観察舎」や「原生花園」などがあり、貴重な野鳥や原生花などが見られるスポット。

野付半島の自然についての知識は、野付半島ネイチャーセンター2階にある展示エリアがおすすめ。エゾシカのはく製なども展示しています。ちなみに、野付半島では野生エゾシカがよく見られることでも有名。

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別海町は、野付半島で知られるほか、酪農が盛んな場所でもあるため、地元のゆるキャラはやっぱり牛!

日本にまだこんな秘境があったのか・・・と思わせてくれる場所「野付半島」へ、機会あればぜひ。

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野付半島(別海町公式ホームページ)


(Written by AS)