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新商品の記者会見にはボトルラベルの絵を手がけた片岡鶴太郎氏も参加

群馬県の永井酒造は、2020年9月10日(木)より群馬県尾瀬の環境保全をコンセプトにした新商品「Mizubasho Artist Series 片岡鶴太郎」を新発売。尾瀬の環境保護のためのオリジナル酒として、同商品の売上5%が「尾瀬の水芭蕉プロジェクト」に募金されるSDGs発想のお酒。会見では永井酒造の代表取締役社長 永井則吉氏が次のように熱く語りました。

「3年前にお客様を連れて尾瀬の水芭蕉をご案内した時、水芭蕉の花の風景が大きく変化をしていることにすぐに気づきました。ニホンジカの食害や地球温暖化の影響のより、 水芭蕉の花が激減していることは耳にしていましたが、ここまで深刻な状況であるとは!大きなショックを受け、尾瀬から帰ったその日はよく寝なかったことを覚えています。“何とかして水芭蕉の尾瀬の風景を復元したい!“という想いで、本プロジェクトを創設しました」(永井氏/上の写真右)。

尾瀬

尾瀬といえば水芭蕉の花。美しい自然を守りたいと永井氏たちが動いた。

永井酒造は三条印刷、東京パワーテクノロジーの3社でプロジェクトチームを結成。新商品販売を通して「尾瀬の水芭蕉プロジェクト」に集まった寄付金は、水芭蕉の栽培、苗畑での育成事業に充当されるそう。また群馬に「草津片岡鶴太郎美術館」があり、永井社長たちと以前から懇意にしていた俳優で芸術家の片岡鶴太郎氏が、新商品のボトルのラベルの絵を描いたのも大きな特徴です。

新商品は3本。鶴太郎作の水芭蕉の絵はやさしい色づかいで、指を使って繊細に描かれた油絵だそう。下の写真を左から順に「Sparkling 360ml アルコール度数12% 価格税別1,200円」、「Still 720mlアルコール度数15% 価格税別1,300円」、「Dessert 300mlアルコール度数12% 価格税別1,000円」。並べるとまるでワインのようです。日本酒の割りには比較的、低アルコールなので、普段はワイン派という女性にもオススメかも。

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商品詳細はこちら:https://mizubasho-artist.jp/

これら1本ずつバラバラに味わってもいいですが、分量もちょうど良いので3種をコースで味わってもいいですね。しかも3本で3500円とリーズナブル!「Sparkling(食前酒)」は 口当たりの柔らかいシルキーな泡と白桃や林檎のような香味で、まさに水芭蕉のような可憐なイメージ。

「Still(食中酒)」はライチのような甘い口当たり。ほのかにグレープフルーツのフレーバーを感じ、なめらかで軽快な味わい。「Dessert(食後酒)」はパッションフルーツやアプリコットを連想させる上品な甘味のデザート酒。ホームパーティなどで活躍しそうです!

さらに今後、各分野で活躍する第一線の女性インフルエンサー(15名)とのコラボレーションも行なっていくのだそう。美容、料理、フラワー、アロマ、ファッション…などをテーマに、2020年9月からから1年間、オンラインペアリング・イベントやレッスン、蔵元インタビューなど、女性が楽しめる日本酒企画を実施するそう。楽しみですね!

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「第1期水芭蕉公認ミューズ」と名付けられた15名のインフルエンサーたち

世界40カ国・地域に日本酒を輸出している永井酒造では、海外を視野にすでにヴィーガン対応もしています。記者会見では台湾・タイ・フランス・ドイツと海外とオンラインZOOMでつないで、ライブ中継も行われました。グローバル企業でありながら、群馬のローカルに根ざした取り組み、そして女性インフルエンサーたちとの新たなコラボレーション、今後も目がはなせない蔵ですね!


≪筆者プロフィール≫
▪滝口智子
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国際きき酒師(英語)&きき酒師。
飲食ライター歴20年の食いしん坊バンザイ!記者&PRプランナー。
日本酒やワインなどもこよなく愛す。
テレビ番組などにも出演中。