高齢者VS後期高齢者の対決なので普通に考えると絶望しかないが、現地ではそれなりに盛り上がってはいるようだ。
投票日の11月3日は火曜日である。日曜日に選挙に行く日本人にとっては投票日が平日なのは違和感しかないが、大統領選挙の日程に関しては「11月の第1月曜日の次の火曜日」と法律で定められているのだ。
この日程には当然理由がある。
11月というのは、この法律が定められた150年以上前アメリカはまだ農業従事者が多かったためだ。この時期は収穫が終わり、仕事が落ち着いた農閑期に当たるため投票にも行きやすい。
そして、日曜日はキリスト教の安息日となりこの日は教会に行く必要があったため、投票日に指定されなかった。
「では、月曜日でもいいのでは?」と思う人もいるのかもしれないが、この法律ができた当時、鉄道網は発達しておらず交通手段といえば馬車が主流。投票所が遠く、地域によっては泊りがけで投票所まで行く必要があったため、火曜日に設定されたのだという。
ただ火曜日が投票日に設定されているためか、アメリカ大統領選の投票率は高くはない。近年は大体55%前後で推移している。あれだけ盛り上がりがあるように見えるにも関わらずだ。
一部の州や企業の中には、投票日を休日にするところもあるが、投票率向上のため、投票日を連邦の休日にすべきとの議論もあるという。
(written by 山崎健治)