今回は「無冠の帝王ベストナイン」。輝かしい成績を残しながら、打撃主要タイトルにまったく縁がなかった強打者たちでベストナインを考えてみました(投手なしの打者8名、引退した選手のみ)。
捕手:谷繫元信(元中日ほか)
捕手は大洋、中日で活躍した谷繫元信さんを選出。1988年にドラフト1位で大洋(現横浜DeNA)に入団。1年目から開幕一軍入りし、1996年には打率.300をマークするなど球界を代表する捕手となりました。2002年から中日に移籍し、2014年からは選手兼任監督に就任しました。
ベストナイン、ゴールデングラブを獲得し、通算2108安打、229本塁打を放ちましたが打撃主要タイトルとは縁がありませんでした。
一塁手:清原和博(元巨人ほか)
一塁手は“球界の番長”清原和博さんを選出。甲子園のスタートして1986年にドラフト1位で西武に入団。1年目から新人最多本塁打記録に並ぶ31本塁打を放ち、華々しくプロ野球生活をスタートさせました。その後西武の4番として活躍し、1997年には巨人に移籍。2005年オフに巨人を自由契約となり、オリックスに移籍。2008年に引退しました。
通算成績は2122安打、525本塁打(歴代5位)、1530打点(歴代6位)と輝かしい成績を残しましたが、意外なことにも打撃主要タイトルを一度も獲得せずに現役生活を終えています。
二塁手:立浪和義(元中日)
二塁手は中日一筋で活躍した立浪和義さんを選出。プロ入り時は遊撃手でしたが、二塁手、三塁手でもゴールデングラブを獲得している守備の名手です。
1987年にドラフト1位で中日に入団。定評のあった守備力を武器に1年目からレギュラーをつかみました。守備だけではなく、通算487二塁打の日本球界最多記録を持つなど打撃でも大活躍しました。新人王、ゴールデングラブ、ベストナインは獲得していますが、意外にも打撃主要タイトルは獲得していません。
三塁手: 宮本慎也(元ヤクルト)
三塁手は元ヤクルトの宮本慎也さんを選出。1994年にドラフト2位でヤクルトに入団し、ゴールデングラブを遊撃手で6回、三塁手で4回獲得しています。プロ入り当初は打撃面で目立つことはできませんでしたが、2000年に初めて打率.300をマーク。最終的には2133安打を放ちました。2004年のアテネ五輪、2008年の北京五輪に日本代表として出場し、国際大会でも活躍しました。しかし獲得タイトルはベストナインとゴールデングラブのみ。打撃主要タイトルには縁がありませんでした。
遊撃手:池山隆寛(元ヤクルト)
遊撃手もヤクルトから!黄金期を主力打者として支え、リーグ優勝5回、日本一4回を経験した池山隆寛さんを選出しました。1983年にドラフト2位で入団してから2002年の引退までヤクルト一筋で活躍しました。フルスイングが代名詞で、“ブンブン丸”として親しまれ、5年連続30本塁打を達成するなど通算304本塁打を記録しましたが、打撃主要タイトルの獲得はできませんでした。
外野手:前田智徳(元広島)
外野手ひとり目は元広島の前田智徳さんを選出。1990年にドラフト4位で広島に入団すると、2年目からレギュラーに定着。攻走守三拍子揃った外野手として活躍する一方で、アキレス腱のケガとも闘いながら通算2119安打を放ち、通算打率は.302という成績を残しました。多くの選手が憧れとした天才打者でしたが、意外にも打撃主要タイトルを獲得せずに引退しています。
外野手:高橋由伸(元巨人)
外野手ふたり目は巨人の監督を務めた高橋由伸さん。東京六大学のスター選手として注目され、1997年にドラフト1位(逆指名)で巨人に入団。ルーキーイヤーから開幕スタメンデビューを果たし、その後は中心選手としてチームをけん引しました。通算1753安打、321本塁打と活躍しましたが、意外にも打撃主要タイトル獲得経験はありません。
外野手:新庄剛志(元日本ハムほか)
外野手最後のひとりは阪神、日本ハム、メジャーで活躍した新庄剛志さん。1989年ドラフト5位で阪神タイガースに入団すると、1992年に一軍に定着。2001年にはメジャーリーグに挑戦し、ニューヨーク・メッツ、サンフランシスコ・ジャイアンツで活躍しました。そして2004年に北海道に移転した日本ハムファイターズに移籍。3年目の2006年開幕早々に引退宣言をし、チームを日本一に導く“新庄劇場”を巻き起こしました。日米通算安打は1524本も打撃主要タイトルの獲得経験はありません。しかしその活躍は野球ファンの記憶に深く刻まれています。2020年にはプロ野球復帰を宣言し、話題を呼んでいます。
(Written by 大井川鉄朗)
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