広島、しまなみ海道で、数年前から“SNS映え”としてダントツの人気を誇る場所がある。

広島県尾道市瀬戸田町、生口島にある耕三寺。その敷地内にある「未来心の丘」だ。

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耕三寺の色鮮やかな山門。まるで異国にある寺院のような荘厳な雰囲気が漂う。

昭和11年(1936年)から30年余りをかけて建立したという浄土真宗本願寺派の寺院。境内に見どころは多く、たった1、2時間ではとても回り切れない。

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未来心の丘は、耕三寺の境内で最も奥にある。やや小高い丘のような場所であり、たどり着くにはやや上ることになる。

途中、エレベーターも設置されている。その後はなだらかな歩きやすい道を上るだけなので、行くのは簡単だ。

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ここが、未来心の丘。まさに真っ白な、白亜の世界が広がっている。

まるでギリシャかエーゲ海か地中海か・・・とてもここが日本とは思えないというのが、率直な感想だった。予想以上に立派。

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なにより、青空が映えてとても美しい場所。天気が良い日に行くのが、やはりおすすめ。

各々のポーズで写真を撮る人が多数。ここに、インスタグラムやツイッターなどのSNS向けに撮影して発信しようと訪れる人が、ここ数年で急増したという。特に近年、日本人だけでなく、訪日外国人にもとても人気だったとのこと。

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「未来心の丘」は、広さ5000平方メートルもある大理石でできた庭園。世界的に活躍する彫刻家、杭谷一東氏が設計、制作して2000年10月に開園した。

使われている大理石、その数が約3000トン。すべて杭谷氏のアトリエ(仕事場)があるイタリアのカッラーラで採掘されてコンテナ船で運ばれてきたという。

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大小さまざまな大理石はすべてモニュメントであり、自然や周囲の景色と調和するように構成されている。広場や道に至るまで、仏教の教えにも由来するとのこと。

カフェもある。メニューにドリンクやスイーツなども揃い、この空間の中、のんびり休憩できる貴重な場所だ。

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未来心の丘からの眺めも、とても素晴らしい。生口島の町並みをはじめ、瀬戸田港や瀬戸田水道、隣接する高根島や左木島をはじめとした、瀬戸内の多島美が一望できる。

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耕三寺では、境内に桜やつつじなど四季折々で花々が咲き誇る。また、堂塔など15棟が、国登録有形文化財に登録されている。

本堂は、京都にある平等院鳳凰堂をモデルに建立されたという。

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とても背丈が高い救世観音大尊像は、とても迫力がある。そばまで見に行くことができ、真下から見上げるとその大きさに圧倒される。

その他、国重要文化財の釈迦如来坐像などを展示する耕三寺博物館、初代住職の耕三寺耕三氏が母親の隠居所として建てた和洋複合住宅なども見ごたえある。

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耕三寺の近くにある「しおまち商店街」の散策もおすすめ。生口島の名産品、瀬戸田レモンはあまりにも有名で、産地直送で新鮮なレモンを購入できる店もある。

瀬戸田レモンを使ったスイーツ、レモネードなどを提供するカフェも。しまなみ海道も通る生口島はサイクリストの聖地でもあり、自転車で訪れる人も多い。

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■未来心の丘 - 耕三寺博物館

■せとうち広島デスティネーションキャンペーン「ミタイケンひろしま」
(2020年10月1日〜12月31日)

(Written by A. Shikama)