愛媛県南西部にある西予市。JR伊予石城駅の近くに、巨大なマンモスがいる。駅から徒歩3分。列車内からも見えるため、「田んぼの中にマンモスがいる!」と初めて見るとまず驚く。
のどかな田園風景が広がる中にたたずむ「わらマンモス」は、住民約100人による手作り。
初めて登場したのは、2011年。毎年4月に開催される地元の「宇和れんげまつり」の目玉となればと、武蔵野美術大学の教授と学生、そして地元の住民で制作された。
原料は、米作りで生まれる稲わら。親子のマンモスで約2反半(750坪)分、重さ約2トン分の稲わらを使われる。
毎年3月から4月にかけ、わらの張り替え作業が行われている。
初めて登場して以来も毎年、地元の人々の手でわらマンモスが作られては、その都度撤去されていた。田植えや稲刈りなどの作業で邪魔になるからだ。
しかし、途中から保存されるように。田植えなどはマンモスをよけて行われている。
今では、春夏秋冬いつでもマンモスが見られる。初夏は水田、秋は稲の黄金色に溶け込み、冬は雪化粧、そして春はレンゲの花が咲き誇る。季節ごろに通うリピーターも多い。
特に、雪が降って積もると「まるで氷河期のようだ」と、メディアで話題にもなった。写真を見るだけでも、その迫力が伝わってくる。
毎年、冬の風物詩となっているわらマンモスとわらぐろのライトアップも人気が高い。2020〜2021年も開催される。
【イベント概要】
■ライトアップ期間:2020年12月1日〜2021年1月31日
■ライトアップ時間:17〜22時(予定)
■開催場所:愛媛県西予市JR伊予石城駅近く(愛媛県西予市宇和町岩木)
■お問い合わせ:0894-62-6437(西予市観光協会)
■アクセス:西予宇和ICから車で15分
■駐車場:なし
「せいよじかん」(四国愛媛・西予市)
https://seiyojikan.jp/