これはアメリカの科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」が1947年以降、毎年発表しているもの。世界的に流行した新型コロナウイルスの危機を挙げ、過去最短の残り時間だった昨年から据え置いたという。
参考:2021年1月28日「日本経済新聞」
国際情勢の悪化や環境問題により終末時計の針は進む。(巻き戻ることもある)
あくまで象徴的なもので数字に明確な根拠はなく、あくまで人類に警鐘を鳴らすといったものらしい。・・・が、正直100秒が長いか短いがよくわからない。
ということで年換算してあげた。
◆いざ、計算!
計算してみようとしたものの、いきなり壁にぶち当たった。
人類の歴史が何年前に始まったかということだ。人類が何年前に誕生したかということに関しては様々な説や考え方があるそうだ。
最近の世界史の教科書には約700万年前と書かれているとのこと。ということで今回は約700万年前に人類が誕生したという説を用いて計算を行う。
人類が滅亡するまであとZ年とすると
7000000 : Z = (24×60×60−100) : 100
となり、計算すると
Z = 7000000 × 100 ÷ 86300
Z ≒ 8111.23986
つまり、人類滅亡まであと約8111年ということになる。
西暦1万132年まで人類の歴史は続いていくということとなり、個人的な感覚ではかなり先のように思える。終末時計は人類に警鐘を鳴らすための数字遊びに過ぎないが、危機感を煽ることが目的であるのならば秒針を進めた方がいい気がする。
ちなみに、人類の始まりをホモ・サピエンスの誕生の時(約20万年前)と捉えれば、人類滅亡まで残り約232年という計算となる。これなら、人類に残された時間が少なくちょっとヤバいなという感じはする。
※そもそも人類の歴史を24時間に見立てていないという可能性もあるが、それだと計算のしようがないので、人類の誕生から滅亡までを24時間としていると仮定して計算している。
(written by 山崎健治)