英語圏ではほぼ同じ意味のことを別の動物を使って表すことがあるという。
その動物とは狐。英語では寝たふりをすることを「fox sleep」と表すのだという。
狸は臆病な性格で少しのハプニングでも一時的に気絶してしまうことがあるといい、それを見た人間から死んだふりをして油断させようとする狡猾な生き物だと見なされてしまった。その狡猾さは昔話のかちかち山でも遺憾なく発揮されている。
一方、欧米で狡猾な動物といえば狐。童話などでも卑怯なキャラクターとして書かれることが多い。
ちなみに狸は元々東アジアにしか生息していなかったが、毛皮用にロシアに持ち込まれたと思われるタヌキがヨーロッパの気温が低い地域に進出。外来種として生態系への影響が懸念されている。
(written by 山崎健治)