カーディガン

冬から春に季節が移ろい少しずつ過ごしやすい気温になってきました。暖かい日は外出時もカーディガン一枚羽織るくらいで丁度良いかもしれません。
私たちが何気なく着ているカーディガンですが、カーディガン誕生にはある歴史的な出来事が関係しているといいます。

その出来事とは、1853年から1856年の間クリミア半島などを舞台として行われた「クリミア戦争」。この戦争中にイギリス軍の一因として参戦していたカーディガン伯爵が考案したと言われています。
戦場には怪我はつきものです。そんな怪我をした兵士でもセーターを着て暖を取れるようにと、セーターを前開きにしてボタンで留めることができる服が考案されました。これがカーディアンの由来だと言われています。(諸説あり)
カーディガンを考案したので、カーディガン伯爵にはなんとなく優しそうなおじさんのイメージを抱いてしまいそうですが、割と短気で無鉄砲な人物だったと言われています。バラクラヴァの戦いでは「軽騎兵の突撃」という無茶な作戦を指揮。ロシア軍砲兵陣地を正面から攻撃し、自軍に莫大な犠牲者を出してしましました。

(written by 山崎健治)