2021年のプロ野球は、セ・リーグとパ・リーグともに「3月26日」に開幕する。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で開幕が延期となり、6月半ばを過ぎてやっと公式戦が始まった。今年も厳戒態勢ながら、春のキャンプとオープン戦はひとまず終了した。
キャンプは無観客だったが、オープン戦は観客数を制限して開催された。そのうちの2試合を現地観戦した。その様子を、コロナ前や昨年の観戦などと比べ、リポートする。
■阪神甲子園球場
まずは、甲子園から。観客数は、緊急事態宣言の解除後。とはいえ、4500人ちょっとだった。
最寄りの駅から球場へ向かって歩こうとしたら「特設ブース」を見つけた。当日のチケットと新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」をダウンロードしていたら、阪神のチケットホルダーをもれなくプレゼント、をやっていた。ブースはそれほど混んでなかった。
球場の入口で、手荷物チェックの後、手指の消毒を行うよう促された。スーパーなどでいまやおなじみ、サラヤ製の自動消毒装置が置いてあった。これは甲子園には昨年なかった気がする。
コロナ対策は、基本的に昨年と同じ。下の看板に加え、同じデザインのチラシも手渡された。「検温」はその後にあった。
座席は、横に1席ずつ空き、上下は交互に座るスタイル。高校野球でもおなじみの「アルプススタンド」は、この日まだ開放してなかった。
デーゲームで、途中で雨が降ってきて7回コールドとなった天候だったのもあってか、座席でマスクを外しっぱなしで飲み食いする人も少なめ。
ほとんどの観客はマスクをちゃんと付けていて、昨シーズンのように、スタッフが注意しに行く様子も見かけなかった。
■京セラドーム大阪
次に訪れたのが、京セラドーム大阪でのオープン戦だった。観客数は1万人弱。
京セラの場合、先に検温を済ませてから、手荷物チェックして入場するスタイル。甲子園とは順番が異なる。これは昨年から変わらず、検温してもらった後に紙をもらい、その紙をチケットで入場する時に提出する。
球場内に、新型コロナ対策の貼り紙はチラホラ見かけた。特に、大声を出す行為とマスクの着用を促していた。
また、ドーム内のビジョンを使い、何度も新型コロナ対策のお願いが流れていた。
さらに、オリックス・バファローズが製作した、公式マスコットのバファローブルとバファローベルを使い、「マスク着用」「ソーシャルディスタンス」などを促す、ちょっとほっこりする映像が流れていた。
これは、昨年は確かなかったので、今年からだろうか。かわいいので思わず見入ってしまった。
そして、オープン戦終了後の公式戦、その開幕戦で、オリックス・バファローズは、対象チケットの購入者に「マスク」プレゼントを実施している。これまでユニフォームやタオルなどが一般的だった来場プレゼントが「マスク」というのが、今のコロナ下ならでは。
グラウンド上の選手たちはマスクなしだが、監督やコーチ、控え選手たちは、基本マスク着用は継続。これはコロナが終息するまで続きそうだ。
(Written by トラコ)