serotape

ぐるぐる巻きなっているセロハンテープを使うとき、なぜ両面がくっつかずにぺりぺり剥がすことができるのか?実はセロハンテープは、表面から順番に剥離剤→セロハン→接着剤→粘着剤の4層構造になっている。実はセロハン本体の正体は、木のくずから作られたフィルム状の物体。この四つの層を合わせた厚さは約50ミクロン、わずか1ミリの約20分1の薄さなのである。ご存知の通りセロハンの下側には粘着剤が塗られており、この部分がセロハンテープ本来の役割を担っている部分。セロハンと粘着剤を強固なものにするために、隙間に間に接着剤が存在している。そしてセロハンの上側には、テープの粘着剤が簡単に剥がせる剥離剤が塗られているため、ぐるぐる巻きの状態でも、重なったテープを簡単に剥がせるという仕組み。もし剥離剤が塗られていなければ、セロハンテープは上手く剥がれず、地獄のようなアイテムになってしまう。お店でセロハンテープを買うときは、この数十メートルが重なったテープの隙間に、ミクロ単位の世界が広がっていることに注目していきたい。

【出典】
https://www.nichiban.co.jp/tocreate/mystery/detail02.html

(Written by 山岸悠也)