全国津々浦々、地元にしか売っていないローカルな「パン」に巡り合うことがある。

最近、岩手県を訪れた時、スーパーで見慣れないパンを見つけた。その名も「福田パン」だった。しかも、けっこうなスペースを取って置いてあったので、妙に気になった。

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このスーパーにあったのは「ピーナツ」「コーヒー」「田野畑山地酪農牛乳」「珈琲&チーズ」「あんバターサンド」「ピーナツ・バター入りサンド」「ジャム・バター入りサンド」というラインナップ。サンドなのに「ピーナツ」「コーヒー」と略して表記しているところ、いかにもローカル。

好き嫌いはっきりの筆者、無難な「田野畑山地酪農牛乳」を選んでみた。正確には、田野畑山地酪農牛乳クリームサンド。太平洋に面した岩手県田野畑村(たのはたむら)で山地酪農を行う地元企業が販売する牛乳を使っているという。

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それにしても、大きい。女性なら、2人でシェアしても良いぐらいの大きさだった。1個税込150円。いざ食べると、コッペパンはとてもボリュームがあり、食べても食べても減らず、1人で完食したらお腹いっぱいになった。クリームもほどよい甘さで後味もしつこくなく、けっこう美味しかった。

もっと買いだめすればよかったかなと思ったし、別の味もチャレンジしてみたくなった。

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この福田パン、調べたところ、1948年創業で宮沢賢治の教え子が初代社長で、盛岡市内に本店がある。この本店では、60種類を超える味から自分好みに選ぶことができ、中にはカレーやハンバーグなども。おやつだけでなく昼食にもなる。期間限定もあるという。

ボリューム満点の岩手・盛岡のソウルフード「福田パン」は現地でのみ味わえるB級グルメ。できれば本店へ、無理ならばスーパーかコンビニで手に入れ、ぜひ一度ご賞味を。

(Written by AS)