安倍首相が長期政権を樹立する前まで、日本は短期間で首相が変わりすぎと言われていたが、日本以上に国のトップが変わりまくっている国がある。

その国とは欧州の永世中立国スイス。スイスの大統領の任期は一年しかなく、毎年国のトップが変わるのである。

スイスの内閣（連邦参事会）は、連邦議会によって選出される7人の閣僚で構成される。7人はそれぞれ各省の大臣を務め、その中の1人が大臣兼任のまま、任期1年の大統領となる。スイスの大統領は、閣僚7名が1年ごとに交替で務める輪番制となっている。新大統領は毎年元旦に就任する。

これは権力の一局集中を防ぐために作られたシステムなのだという。大統領は国家元首ではなく、スイス連邦憲法上、連邦参事会が国家元首兼政府の長である。

（written　by　山崎健治）