江戸時代、東海道を参勤交代で行き来する武士や旅の商人らにより、全国にその人気が広がった「駿河竹千筋細工」は、今も受け継がれる静岡市の伝統産業の1つ。

もともと武士の内職から発展した竹細工の技で、「駿河竹千筋細工」で作った菓子器や虫籠などを、東海道で旅人たちに売っていたのが始まりという。

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そして今、この「駿河竹千筋細工」をはじめとした今川家、徳川家が治めた時代からの陶芸、染め物、漆などの伝統工芸が誰でも体験できる施設が、静岡市にリニューアルオープンした。「駿河竹千筋細工」の体験ができるのは、全国で唯一この施設のみ。

夏季限定で「夏を捕まえよう!虫かごづくり」も行われる。

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「駿府の工房 匠宿」のテーマは静岡市の伝統産業と歴史で、「創る、遊ぶ、学ぶ、触れる、観る、味わう」といった生活文化が体感できる。

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「駿河竹千筋細工」や陶芸、染め物、木工などの職人が常駐して匠の技を実演披露。来場者が伝統工芸作りを気軽に体験できるプログラムもそろう。

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また、カフェ「HACHI & MITSU」も、施設のリニューアルに合わせてオープンした。

丸子名産のはちみつ、静岡の地元食材を中心に使った食事やドリンクを提供する。メニューは「本日のパスタセット」(1200円/パスタ、ミニサラダ、フォカッチャ、ヨーグルト付き)、「はちみつレモンスカッシュ」(440円)など。

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特に、店内の「駿河竹千筋細工」で作られたインテリアパネルをはじめ、静岡の工芸品が並ぶのは必見。開放感あふれるテラス席もあり、居心地いい空間となっている。

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全国で唯一ここだけで体験できる「駿河竹千筋細工」をはじめ、数々の伝統工芸の体験は、子どもたちの夏休みの自由研究にもおすすめ。カフェもあるので、家族で訪れて楽しめる。

匠宿 公式サイト
https://takumishuku.jp/