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2021−22シーズンのセリエA第1節が8月21日から各地で開催。昨シーズンの王者インテルはホームにジェノアを迎えた。今夏にミランから加入したハカン・チャルハノールやエディン・ジェコらが得点を挙げ、4−0で白星スタートを飾った。ジョゼ・モウリーニョ新監督が率いるローマはフィオレンティーナと対戦。17分から数的有利となると、加入したてのタミー・アブラハムが2アシストを記録するなど、3−1で勝利を収めた。

ユヴェントスはアウェイでウディネーゼと対戦。前半のうちに2点をリードしたものの、後半に2点を奪われた。終了間際にクリスティアーノ・ロナウドのヘディングシュートが決まったものの、VARの結果、オフサイドでゴールは認められず…2−2の引き分けに終わった。最近のユヴェントスはアウェーでのウディネーゼ戦を苦手にしており、今節も勝ち点1に甘んじた。

開幕節の結果は以下の通り。

ヴェローナ 2−3 サッスオーロ
インテル 4−0 ジェノア
エンポリ 1−3 ラツィオ
トリノ 1−2 アタランタ

ボローニャ 3−2 サレルニターナ
ウディネーゼ 2−2 ユヴェントス
ナポリ 2−0 ヴェネツィア
ローマ 3−1 フィオレンティーナ

この記事を書いている段階ではまだカリアリVSスペツィア、サンプドリアVS我らがミランの開幕節は行われていないものの、各チームそれぞれスタートを切った。そんな第1節を受けて、上位7チームの順位予想をしてみようと思う。

21-22シーズン順位予想(8月末時点)

1位ユヴェントス
2位ミラン
3位インテル
4位ラツィオ
5位ローマ
6位アタランタ
7位ナポリ



1位予想はユヴェントス。開幕節では若干躓いたものの、今季各クラブが様々な問題を抱える中で、ピッチ内外の問題が少なく、選手層の安定感を評価して優勝予想。監督はアンドレア・ピルロからマッシミリアーノ・アッレグリに変わったが、そもそもこの人はユヴェントスで2014年から5連覇をして退任した監督。監督最終年からユヴェントスは大幅なメンバー変更もなく、再就任した。順調にいけばスクデットを取り戻すことはできるだろうと考える。

2位は我らがミラン。ステファノ・ピオリ政権3シーズン目で、選手たちからの信頼も獲得し、上手にまとめ上げている。本当は優勝してほしい気持ちがあるが、今季はチャンピオンズリーグ出場もあり、若い選手たちで戦い抜かなければならない。昨季終盤でチームが失速した際も立て直しに時間がかかったという点も気になり「一度崩れたら戻せない監督」という印象も強い。
また、バンディエラ候補だったGKジャンルイジ・ドンナルンマとMFのハカン・チャルハノールを失った。ドンナルンマの穴はマイク・メニャンが埋めてくれるだろうが、中盤、特に攻撃面での穴埋めが不安であり、そういった点で優勝には届かないか。



3位予想は昨季王者インテル。アクラフ・ハキミ、ロメル・ルカクの移籍で空いた穴は大きい。ラウタロ・マルティネスにも移籍の噂があるなどまだ財政難は続いており、王者の形を保てずにシーズンに入った。開幕節は新戦力のチャルハノール、エディン・ジェコの活躍で大勝したが、この調子が続くとは考えにくい。

4位予想ラツィオは正直もう少し上位に来るのではないかとも思っている。シモーネ・インザーギ前監督が作り上げたチームを、マウリツィオ・サッリ監督がどう爆発させるのか非常に楽しみ。メンバーもインモービレ、ミリンコビッチ=サビッチ、ルイス・アルベルト、ラッツァーリなどなど一線級の選手も多い。開幕節劇的逆転勝利で勢いに乗れるか注目だ。

予想した中で評価が低いのはアタランタ。アルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロがトッテナムに移籍したのはかなりの痛手。両ウイングバックのバックアップ選手の層が薄く、そんな中で3年連続でチャンピオンズリーグとセリエAを戦わなければいけない。上位陣との対戦で勝ち切るのはなかなか厳しいのではないかと考える。


と色々言っても今季のセリエAは監督大シャッフルもあり例年以上にどこが優勝するのか、チャンピオンズリーグ圏内に入るのか予想が難しくなっている。また数カ月した段階で順位予想の決定版を出していきたい…。

(Written by ミステル鉄朗)