長いウルトラの歴史の中で、最も美しいバク転をするのがウルトラマンレオ。ウルトラ兄弟たちのM78星雲光の国ではなく獅子座L77星出身で、これまでのウルトラマンに比べて光線技を多用せず、格闘技で星人や怪獣と戦ったウルトラマン。
レオのスーツアクターは、座頭市やアウトレイジなどの作品で殺陣指導を行った「二家本辰巳さん」。名門・ジャパンアクションクラブのご出身で、たけしさんから「日本一忙しい殺陣師」として表彰を受けるなど高く評価されている。現在はアクションをこなす俳優が集うアーバンアクターズの代表を務める、まさにこの業界のレジェンド。アクション俳優としてとして数々の作品に出演したが、ウルトラマンレオのスーツアクターとしての華麗なアクションは、世代を越えたウルトラファンたちから大絶賛されている。
今ではレオ=二家本さんの印象が強いウルトラマンレオだが、実は第1話の前半でレオを演じていたのは別のアクターさん。怪獣役を務める予定だった二家本さんが、急遽1話の後半からレオを演じることになったそう。当時スーツに伸縮性がなく、とても動きにくかったそうだが、レオのスピーディで華麗なアクションはお見事。アクターの交代に合わせてスーツも新しくされたが、マスクはそのままだったため、二家本さんは目の位置が覗き穴に合わず、片目しか見えない状態で最終回まで演じるなどなど、数々の伝説があるスーパーレジェンドスーツアクターである。
二家本さん本気が見れるのが第21話のノースサタン戦。地球にやってきた美女宇宙人を追い回す殺し屋宇宙人に戦いを挑むも、星人の口から発射する槍光線に圧倒され、レオは何もできずに敗北してしまう。猛特訓を経て回転技を習得したレオは、ダン隊長が見つめる中で再びノースサタン挑む。敵の槍光線をバク転など見事な回転技で全てかわし、自分の攻撃が全く通用しなくなり焦り出すノースサタン。最後は怒りのレオパンチで胴体を撃ち抜かれ、衝撃的な最期を迎えることになってしまう。二家本さん演じるウルトラマンレオの真骨頂、バク転アクションが星人攻略の鍵となった。
おゝとりゲン(真夏竜さん)
ウルトラマンレオ(二家本辰巳さん)
※レオの華麗なアクションが色々堪能出来てしまう動画
レオ好きなんすよね〜
ダン隊長「お前はレオだ!不滅の命を持ったウルトラマンレオだ!お前の命はお前一人のものでないことを忘れるな!行けえええ!」
ゲン「隊長おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
(Written by 山岸悠也)