岡山県では年間を通して漁獲される穴子。主な穴子の漁場は、瀬戸内海の中でも深さ20メートル以内の浅くて静穏な海。実はこの一帯は、吉井川、旭川、高梁川という岡山の三大河川から山水が流れ込み、水深が浅く陽光が多く差し込むことから、プランクトンなどが豊富に生息しているホットスポット。県南部のこの海域では、豊富なプランクトンをエサとする生物が多く育ち、穴子はその生物を餌とするため、丸々と太って美味しい個体が獲れると言われている。
そんな岡山県の中でも、美味しいと評判の瀬戸内市の穴子に注目。
夏の風物詩とも言われているが、実は秋からは脂が乗り一段と美味しくなる時期でもある。そんな穴子をまだまだ美味しく味わうことができる人気スポットもご紹介!
美味しい焼き穴子が食べられる「山銀商店」
瀬戸内市邑久町にある「山銀商店」は、虫明産牡蠣や瀬戸内の鮮魚など、瀬戸内海の豊かな海の幸の加工販売を行っているお店。特に夏は美味しい「焼き穴子」が食べられることで有名で、瀬戸内市内や岡山市はもちろん、県外のお客さんからも注文が入ることもあり、もう何十年も山銀の穴子を楽しみにしている常連さんも多いという。
古くは初代の山本銀蔵さんがお店を創業、現在は三代目となるご主人が店を引き継ぎ、山本さんご夫婦と息子さんでお店を回している。今が旬の名物である穴子を焼くのは、奥さんの洋子さん(71歳)の仕事。お店に嫁いで約30年、一人で穴子を焼き続けている。当日に仕入れた新鮮な穴子に、創業以来注ぎ足してきた秘伝のタレで香ばしく焼き上げた穴子は絶品。毎朝4時くらいから焼き始め、多い日で1日40匹くらいを焼き上げるという。
毎年6月くらいから穴子のシーズンが始まり、長いもので30センチ以上の脂が乗っている穴子が手に入る。本来であれば夏の今の時期が最も忙しいが、今年の夏は豪雨の影響もあり、例年よりも穴子の水揚げが少なく、穴子が市場に1匹も上がって来ないこともあったという。山銀の穴子を楽しみにしているお客さんのため、店頭販売だけでなく、インターネット販売なども行っている。
■山銀商店
岡山県瀬戸内市邑久町虫明1508
086-925-0216
山銀商店のインターネット販売「ごちうま商店」
https://gochi-uma.com/
これからが旬の「黄金穴子」が食べられるお店といえば「青島食堂」
穴子には旬が年に2回あり、春から梅雨にかけてと、秋口から冬にかけてが旬と言われている。特に秋からの穴子は冬に向けて脂肪を蓄えてくるため、お腹が白色から金色に変わり「黄金穴子」とも呼ばれている。
瀬戸内市牛窓町にある「青島食堂」では、その「黄金穴子」を堪能できる「黄金あなごフェア」が10月から始まる予定だ。
定番の「焼きあなご」に加え、今年から新登場の「煮あなご」や、夜限定メニューとして、とても珍しい「あなごのしゃぶしゃぶ」を堪能することができる。
青島食堂の穴子は、牛窓町漁業協同組合から直接、または岡山中央卸売市場で瀬戸内海の真あなご限定で仕入れている。岡山県の瀬戸内海の穴子にこだわり、その時々で状態のよい厳選した穴子だけを提供している。
また、穴子は一般的に炭火で焼くイメージがあるが、穴子は鰻に比べて脂が半分くらいのため、炭火だけで焼いたらカチカチになってしまい、ふっくら感が出ない。そのため、青島食堂では、特注の機械で下から蒸気を当てながらガスで焼いている。そのため蒸し焼きのような状態になり、ふっくら感を損なわずに焼き上げることができるという。特製のタレは岡山県産刺身しょう油を特別ブレンドし、季節や温度によって配合を変えている。この配合によって味の切れを出しながらもあっさりとした味わいの穴子に仕上がるという。年々、濃厚なタレが苦手になってくるという年配の方でも最後まで美味しく食べられると評判だ。
厳選肉厚上穴子重
【秋の黄金あなごフェアー】
10月1日〜11月30日限定
1日5食 黄金煮あなご重 3,280円(税込み)
箸で切れるほど柔らかい期間限定の煮あなごをご賞味ください
1日5食 黄金あいのり重 3,080円(税込み)
煮あなごと、人気の焼きあなごが一度に楽しめる期間限定のお重
そのほか、夜の「あなごしゃぶしゃぶ」を含んだ会席コースなど、黄金あなごフェアーが10月1日より開催されます。
「民宿 青島」通販ページ
https://aoshima.shop-pro.jp/
■民宿青島
岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓5405-2
0869-34-4744(10:00〜18:00まで)
https://ushimado-aoshima.com
【ふるさと納税情報】
今回ご紹介した穴子は、瀬戸内市ふるさと納税の返礼品としても手に入れることができる。これからも美味しくなる瀬戸内市の穴子を堪能してみてはいかがだろうか。
瀬戸内市ふるさと納税特設サイト https://setouchi-cf.jp/