21-22セリエA第4節ミラン対ユヴェントスのビッグマッチが日本時間9月20日早朝に行われた。

ミランは前節ラツィオとの連勝対決をイブラヒモビッチのゴールなどで2-0と快勝。3連勝とした中で16日に行われたCLグループリーグのリヴァプール戦では2-3で敗戦。今季初黒星を喫し、さらにイブラヒモビッチが再離脱、ジルーも腰痛で離脱するなど早くも満身創痍に。スタメンではカラブリアを外し、右サイドバックにCBトモリを起用した。

一方ユヴェントスは前節好調のナポリと対戦し、1-2と逆転負け。リーグ戦1分2敗と勝利なし。CLグループリーグ初戦でマルメに3-0と快勝。スタメンもCBデ・リフトからキエッリーニに代わったのみ。

リーグ戦好調、CL敗戦直後の満身創痍のミラン。リーグ戦絶不調、CLで勝利し立て直しを図りたいユヴェントス。そんな構図でのスタートとなった。

試合は開始4分にユヴェントスが先制。ミランCKをはね返してロングカウンターに転じると、ディバラのパスを受けたモラタが独走。テオが追い付けず、GKメニャンとの1対1の場面になり、モラタがチップキックシュートで落ち着いてゴールを決めた。



その後も攻勢に出るユヴェントス。16分、18分とゴールに迫るがメニャンが許さない。劣勢ミランは24分にトナーリがミドルシュートを放つも、決めることはできなかった。
35分にはケアーがハムストリングスを負傷し、35分にカルルを投入せざるを得ない状況に。その後もユヴェントスペースでなんとか前半を0-1で終えた。



後半も攻め手を欠くミランは63分にサーレマーケルスとケシエに代えてフロレンツィとべナセルを投入。ユヴェントスはモラタに代えてケイン、クアドラードに代えて負傷明けのキエーザを投入した。
膠着状態が続いたが、76分。トナーリの右CKからニアサイドで飛んだレビッチがヘッドで叩き込み、1-1の同点に。これで勢いを掴んだミランは終盤10分ほど攻め込む場面が増える。86分にはオーバーラップを仕掛けたカルルがペナルティエリア右に侵入し強烈なシュートを放つもGKシュチェスニーが好守でしのぎ切り、1-1で試合は終了。



ミランは連勝が止まるも、リーグ戦無敗を継続して勝ち点1をもぎ取った。一方ユヴェントスは逃げ切れず勝ち点2を失ったという印象。未勝利も続くことになってしまった。


ゴリゴリミラン贔屓の採点は以下の通り。


ピオリ監督 7.5
イブラヒモビッチとジルーが不在、攻め手を欠くことが予想された中、ユヴェントス相手に敵地でドローで勝ち点1。貴重な貴重な勝ち点1を掴み取ることができた。

GK
メニャン 7.5
失点の場面は仕方が無かった。好守は今節も見せてくれた。

DF
トモリ 7.0
モラタの動きに苦戦していたように見えたが、何とか対応してくれていた。



ケアー 6.0
ハムストリングを痛めて前半に負傷交代。

(カルル 7.0)
右サイドバックとして投入。終盤に逆転弾になりそうなチャンスを作ってくれた。
今後の活躍にも期待したい。

ロマニョーリ 7.5
大きなミスなく、安定した守備だった。

テオ 6.0(WORST)
前半4分の失点の要因になってしまった。その後は攻撃面でも光ることができなかった。

MF
サーレマーケルス 6.5
疲労があったのか、動きはあまり良くなかった。

(フロレンツィ 6.5)
大きなミスはなかった。ただ攻撃面ではもっと輝いてほしい。

トナーリ 8.0
CKからの同点弾アシスト。攻守にわたって要に。

ケシエ 6.5
疲労のせいか、いつもよりプレーに躍動感がなかった。少し休ませたい。

(べナセル 7.0)
中盤の起点になっていた。

ディアス 7.5
攻め込み、チャンスを生み出そうという動きが見えた。このまま負傷せず続けてほしい。

(D.マルディーニ −)
終盤ラストプレー直前に登場。

レオン 6.5
いつもの突破が見えなかった。

FW
レビッチ 8.5(MOM)
キエッリーニのマークに苦戦していたが、セットプレーから同点弾を決めた。
攻撃陣が薄くなっているいま、チームに貴重な勝ち点1をもたらした。



(Written by 大井川鉄朗)