女性の社会進出が進み、共働き世帯の割合が約7割を占めるという昨今。家事からの解放ニーズが求められる中、パナソニックでは“一人ひとりが協力して 家事をするくらし”をテーマとした、ななめドラム洗濯乾燥機の新モデルを2シリーズ今秋発売する。これに先駆け10月11日、メディア向け発表会が開催された。
総務省の発表によると、共働き世帯は1997年に専業主婦世帯を上回り、以降増加傾向にある。2020年では68.5%を占める。パナソニックが2021年4月に行った30〜49歳の既婚男女を対象としたライフスタイル調査では、「家事からもっと自由になれば、生き方や暮らし方がもっと自由になると思う」という質問には共働き男性の40.9%、共働き女性の62.3%が「そう思う」と回答。さらに「家電に家事を任せて負担を減らしたい、時間を削減したい」という問いには共働き男性の82.2%、共働き女性の90.7%が「そう思う」と回答した。
同社では上記調査から、“家事は家族全員のコトに”という新コンセプトのもと製品開発を展開。8年ぶりのフルモデルチェンジとなるななめドラム洗濯乾燥機「LXシリーズ」は洗浄や乾燥などのハード、アプリ通知などのソフトの両面から洗濯の手間を軽減し、家族のゆとり時間創出をサポートする。11月1日発売予定だ。
同社従来品VX900Bシリーズで好評を得ていた機能「液体洗剤・柔軟剤自動投入」も引き続き採用される。新モデルでは業界初となる「おしゃれ着洗剤タンク」を搭載。かねてより“おしゃれ着洗剤を自動投入に使いたい”というユーザーからの声を反映させた。従来品に比べ洗剤ケースのフタとタンク印字が見やすくなり、洗剤補給時の利便性も向上するだろう。
同社が共働き世帯を対象とした調査では、洗濯機購入時に「容量」「静音・低騒音」を重視するユーザーが多かったとのこと。これを受けて、洗濯容量は12kgとなっている。洗濯槽をしっかり支える低振動設計により、槽回転時の振幅を抑制。静音・低騒音を実現した。
さらに乾燥機能「はやふわ乾燥 ヒートポンプ」も大幅に進化。バックフィルター形状を変更したことで、風を直接衣類に当て、シワを抑えてふんわりと仕上げる。従来品と新モデルを使ったデモンストレーションも実施されたが、風の当たり方の違いも一目瞭然だった。シワになりやすい長袖のシャツも安心して乾燥できるだろう。
洗浄力も従来品より強化した。泡生成ボックス(泡の力)、高浸透バブルシャワー(水の力)、新形状バックフィルターによるもみ洗い(機械の力)によって、高度な洗浄力を実現。水の一部を窓パッキングの裏に流す構造により、洗濯時に洗濯機の窓パッキンにたまりやすい、糸くずも洗い流す。掃除の手間も大幅に軽減されるだろう。
さらに本体カラータッチパネル・アプリには検索・履歴機能が追加。提案・通知機能も進化され、ユーザーそれぞれの最適な洗濯ライフをサポートする。たとえばアプリでは運転中の時間や動作の変化のレポートも随時通知。家事や子育で忙しい共働き世帯には何かと重宝するに違いない。
“サニタリー空間をもっと魅せるデザインへ”をテーマとした「Cuble」シリーズからも新モデルが12月1日発売される。「NA-VG2600L/R」は従来から人気を博していたフロストステンレスに加え、新色「スモーキーブラック」を展開する。何かと生活感が出やすい洗濯機のイメージを覆すような、スタイリッシュなデザインが魅力だ。さらに衛生ケアコース(180分)を搭載し、消臭や花粉、除菌に加えてウイルスも抑制。また新「スマホで洗濯」アプリに対応。コース提案やコース検索、お手入れ通知などユーザーの使い勝手を向上させる。
同社では、毎日の洗濯を楽しみ、悦びを感じてほしいという思いから花王アタックと立ち上げた『「#センタク」プロジェクト』を、10月19日を【洗濯を楽しむ日】からスタートする。1019人のコロナ禍の洗濯に対する声を聞いた「#1019人のセンタクのホンネ」調査や、洗濯の様々な疑問を解決する「#センタク」マニュアルムービーの公開、洗濯についての様々な選択肢を届け、それぞれのライフスタイルに合ったニューノーマルな#センタクを提供していくというプロジェクトで、Twitterなどのデジタル広告や屋外広告でプロモーションを実施していく。
コロナ禍による衛生観念への意識の高まりから、家庭内での洗濯回数が増えていると言われる今。高機能な洗濯機で家事の負担を減らし、ゆとりある豊かなライフスタイルを楽しんでみてもいいかもしれない。