『歯周病』とは、歯の病気ではないことはご存知でしょうか?

歯周病は、歯ぐきと歯を支える骨が侵される病気のことなんです。

2021年9月24日〜9月27日に行われた『歯周病 意識調査』(科研製薬調べ)によると、歯周病がどこが侵される病気か正しく理解している人は、20代、30代に関して、わずか1割にも満たないことが分かりました。

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そこで今回は、大阪大学大学院 歯学研究科 歯周病分子病態学 教授 村上伸也先生に、歯周病について詳しく教えていただくと共に、歯周病の最新治療『リグロス』の有効性について解説いただきました。

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■:歯周病リスクは、虫歯だけではない

歯周病と聞くと、虫歯や加齢、そして喫煙がリスク因子だと思われがちです。

しかしながら、実はストレスや歯並び・かみ合わせといったものもリスク因子になります。
妊娠や遺伝もリスク因子であることはあまり知られておらず、実際に調査を見ても、知られているのはわずか1割程度なのです。

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女性なら妊娠中、男女問わず親や祖父母が歯周病の場合は、特に気を付けておきたいものです。

それから、歯周病のケアが必要な年代は、中高年からではありません。今では10代後半から歯周病のリスクが高くなります。

歯周病は中高年の病気ではなく、10代後半から注意が必要な病気であることを知っておきましょう。

■:今すぐ始めたい、歯周病ケア

歯科医院への定期健診に関しては、おおよそ半数以上の人が行けておらず、半年に1回以上、受診している人は、およそ3人に1人という結果が出ています。

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ところが、歯周病の悪化や治療の遅れを後悔した経験がある人は、30代という若年層だけでも約4人に1人いるわけです。
痛みや目に見えた症状が出る前から、定期健診をしっかり受けるようにしましょう。

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自宅では、毎食歯みがきは難しくても、就寝前だけは丁寧な歯みがきを行いましょう。
毛先が柔らかめの歯ブラシを使い、できれば5分程度時間をかけて磨きましょう。

■:歯周病最新治療『リグロス』とは

いわばお口の生活習慣病である『歯周病』。

悪化してしまった人へ、失った歯ぐき・骨を再生できる世界初の歯周組織再生剤『リグロス』があります。

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歯周病の外科手術と併用して行う治療法で、透明のゲルを投与します。個人差はありますが、数年に渡り歯ぐき・骨を再生できている結果が出ています。

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保険適用で受けることができますので、いざというときには、歯科医師にぜひ相談してみてください。

ぜひ若いうちから、最低でも半年に一度は定期健診を受けるようにしましょう。

【取材】
※ 大阪大学大学院 歯学研究科 歯周病分子病態学 教授 村上 伸也先生

【参考】
※ 「歯周病意識調査」(科研製薬調べ)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年9月24日〜9月27日
対象:本人、または同居の家族が医療・製薬業種、または専門家ではない全国20〜69歳男女
調査人数:500名