日本各地にある「水郷」のうち、日本三大水郷の1つに数えられるのが、滋賀・湖東エリアにある「近江八幡の水郷」です。昔ながらの自然な風景、いわば「日本の原風景」がそのまま残るのは全国随一とも言われます。

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水郷は、川や湖のほとりにある、景色が美しい町や村のこと。琵琶湖の内湖である西の湖の周辺に、葦(ヨシ)原特有の湿地帯が今も残り、昔ながらののどかな風景の水郷が広がっています。

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近江八幡の水郷では、手漕ぎの屋形船で水郷をめぐるのが人気です。エンジンで進む船もある一方、昔ながらの手漕ぎはゆっくりと、まるで網目のような水郷にあるヨシ原の中を進んでいきます。忙しない日々を過ごす現代人には、自然の風に触れつつ、このようなのんびりとした時間は貴重です。野鳥が飛び交ったり水面を泳いだりする光景も見られます。屋形船をこぐ船頭さんの話を聞くと、近江八幡の水郷についての理解がより深まります。

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船の周りにはアシがびっしりと生えています。船からの高さだと、電線や現代的な建物などが見えづらいため、まさに昔ながらの光景が360度で広がっています。現在のように橋がかかっていなかった当時、水郷に住む人々や近江商人たちは船を手でこいで移動し、「湖上交通」として利用していました。

ちなみに、今かかる橋にも年代物が多いのも見どころの1つ。

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水郷めぐりの歴史は、近くの安土山に城を築いて天下統一を目指した織田信長、近江八幡の城下町を作った豊臣秀次ら、戦国武将が戦の疲れを癒そうと、宮中で行われていた雅な遊びを真似て行ったのが始まりと言われます。時代劇などのロケ地として使われることも多々。

中高年向けの観光ツアーだけでなく、中高校生の修学旅行、さらに最近は若者が体験することも多いとのことです。

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水郷めぐりの体験は、定期船で大人2200円から。船に揺られながら「織田信長も、近江八幡の水郷を船でのんびりめぐって、天下分け目の戦いの疲れを癒したのかな」と思うと、戦国時代にタイムトリップした気分になれるかもしれません。

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水郷のさと まるやま
http://www.za.ztv.ne.jp/tekogi.maruyama/
めくるめく歴史絵巻 滋賀・びわ湖
https://historical.biwako-visitors.jp/
(開催期間:2021年9月1日〜2022年3月31日)

(Written by A. Shikama)