旅行でお土産を買うなら、地元の人に親しまれている「スーパーマーケット」がおすすめだ。価格は安いし、コンビニよりも品数は多い。長年、国内外のスーパーでお土産を調達してきた筆者が、今回は【京都・市内編】を紹介する。
「京の台所」と呼ばれる錦市場に本店を構える「冨美家」は、うどんで有名。その冨美家のうどんが、スーパーでの購入できる。
本店の食事処でも提供される「冨美家鍋」「しっぽくうどん」「しのだうどん揚げ二枚」「カレーうどん」「にしんそば」「和風ラーメン」まである。自宅で、冨美家のうどんがじっくり味わえる。具材も入っているので調理も簡単だ。京都の出汁はやはり美味しく、うどんもコシがある。
京都と言えば「生麩」「ごま豆腐」「板こんにゃく」など、京都らしい食材も欠かせない。生麩では「半兵衛麩」が有名で、スーパーでも入手できる。期限が近い商品だと割引であることも。
また、ごま豆腐も、スーパーだと種類がとても多い。板こんにゃくでは、京都らしい商品パッケージも見かけた。これらはいずれも常温かつ保存期間が長いので、持ち帰りやすい。
京漬物も欠かせない。土産店で買うとやや高価な漬物も、スーパーだと安くて種類も豊富。壬生菜の漬物や千枚漬けなど、ごはんがいくらでも進む。
ただ、冷蔵保存(10度以下)が多いのがやや難。保冷バッグと、できれば保冷剤を持参しよう。気温が低い冬のほうが持ち帰りやすい。
通常の「麩」「乾燥ねぎ」だと、常温保存なので持ち帰るのが簡単で、ちょっと荷物がかさばるものの、なにより軽い。京都と言えば「九条ねぎ」がご当地野菜であり、この乾燥ねぎはマスト。
京都の納豆は「京納豆」といわれ、全国随一のこだわりを持つ。首都圏のスーパーなどでも見られる「牛若納豆」は小粒、中粒、ひきわりなど種類が豊富で、京都のホテルで朝食会場に置いてあることも。そして、創業100年あまり、京都の藤原食品が製造する「京納豆」「鴨川納豆」などは、京都の定番商品。こだわりの国産大豆選別や製造方法など、大豆そのものの美味しさが納豆で味わえる。
発酵食品では、京都の豆腐や油揚げも美味しい。余裕があれば買って持ち帰りたい。
京都には、実は意外と「地ソース」が多い。大正7年創業の「オジカソース」をはじめ、1920年創業の「蛇ノ目ソース」、赤白黒のラベルが特徴の「ツバメソース」など。
京都らしいデザインとラベルがかわいい「ヒロタソース」は、ウスターソースやとんかつソースなどが、スーパーで購入できる。京都堀川北大路上ル、の文字がまたいい。ソースはやや重いが、常温なので持ち帰りやすい。ただ、万が一、中身が漏れないようにしっかり個包装したい。
京菓子もまた種類が多い。ぱっと思い浮かぶのは、生八ツ橋や和菓子だが、これらはスーパーではあまり見かけない。一方、せんべいや豆菓子などはスーパーでも豊富なので、家庭用ならこれで十分、安くてありがたい。
スーパーで「八ッ橋饅頭」なるものを見つけた。全国菓子大博覧会で金賞を受賞したという。八ッ橋らしいニッキ味、餡と絶妙にマッチし、饅頭しかも個包装という食べやすさ。通常の八ッ橋にやや飽きた人にもおすすめ。
京都にあるスーパーでのお土産探しは以前、【京都・宇治編】として紹介したことがある。宇治と京都市内とはエリアが違うだけでなく、食文化もやや異なる。特に、京都のスーパーとして知られる「FRESCO」(フレスコ)は、四条をはじめ、市内のあらゆる場所にあるので便利。店舗によっては24時間営業だ。
【京都市内にある主なご当地スーパー】
■FRESCO(フレスコ) https://www.super-fresco.co.jp/
■スーパーマツモト http://www.super-matsumoto.co.jp/
■激安新鮮市場 http://super-cosmocorp.jp/
■卸売ひろばタカギ https://www.takagi-064.com/
■フレンドフーズ https://www.friendfood.jp/
(Written by トラコ)