「親が見ていたから一緒に見たけど、たくさん人が出てきて誰が誰だか、何が何だかわからない」
と一言……。確かに、序盤から登場人物が多いような気もしますし、主人公の北条義時もあまり知名度は高くない人物です。そう思ってしまうのもおかしくはないと思います。ただ、少しでも歴史を知って興味を持ってほしい!
ということで、今回は『鎌倉殿の13人』をとにかく嚙み砕いて説明しようと思います。
時代背景やあらすじ
伊豆国(現在の静岡県伊豆半島)で兄の北条宗時(片岡愛之助)や姉の北条政子(小池栄子)らと穏やかに暮らしていた北条義時(小栗旬)。
しかし、平治の乱で平氏に敗れて父を失い、伊豆国へ流罪とされた源頼朝(大泉洋)と、政子が結婚したことで状況が一変。北条氏の後ろ盾を得た頼朝は、平氏を討ち、源氏が政治の中心に立つ世の中を作ろうとクーデターを起こします。北条家、そして北条義時はその渦中に身を投じていくことになります。
対立する平氏は、元々は源氏と仲間でした。保元の乱という皇位継承を巡る争いで、平氏と源氏は後白河天皇の味方として共に戦い、勝利を収めています。この時の平氏の棟梁は平清盛(松平健)、源氏は頼朝の父親である源義朝でした。
義朝は平氏が厚遇されたことに腹を立て、平治の乱を起こし政治の実権を握ります。しかしそれは一時的で、清盛との圧倒的な兵力の差に大敗し、命を落とします。清盛はその権力を絶対的なものにし、源氏の残党は処刑、流罪など厳しい処分を受けました。このとき頼朝は流罪となり、伊豆に流され北条家と出会うわけです。
実は今回の大河ドラマは『サザエさん』だった!
主人公の北条義時は源頼朝の妻、北条正子の弟です。そして義時の父親である時政も重要な登場人物。中心人物たちのこの関係性、『サザエさん』そのままなのです。
2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」@nhk_kamakura13\#鎌倉殿の13人 ギャラリー/
2022/02/27 13:05:02
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北条義時(小栗旬)=カツオ
源頼朝(大泉洋)=マスオ
北条政子(小池栄子)=サザエ
北条時政(坂東彌十郎)=波平
2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」@nhk_kamakura13\#鎌倉殿の13人 ギャラリー/
2022/03/06 13:15:02
【第9回】本日放送!
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またかつての同僚だった平清盛はアナゴさん。
挙兵に駆けつけてくる周辺の豪族はノリスケさんや中島くん、伊佐坂先生、三郎さんなどといった人たちです。
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2021/11/06 15:01:25
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サザエさんの登場人物で『鎌倉殿の13人』を例えると…こうなります。
アナゴさん(平清盛)は絶対的な権力を持ち、京都で政治を牛耳っていました。
アナゴさんに反対意見ばかり言っていた一派のマスオさん(源頼朝)は伊豆に流されます。マスオさんは伊豆に代々住んでいた波平さん(北条時政)の娘・サザエさん(北条政子)と結婚。カツオ(北条義時)たち波平さん一族を味方に、アナゴさんを倒そうと兵を集めます。そこには波平さん一家の親族であるノリスケさん、友人の中島くんや三郎さん、たくさんの兵を持っている伊佐坂先生らが駆けつけてくれます。
そうして大きな兵力を手にしたマスオさんは一気に攻め込み、アナゴさん一族を倒し、政治の実権を握り鎌倉に幕府を開きます。
せっかく政治の実権を握ったマスオさんでしたが、幕府を開いて数年で亡くなってしまいます。息子のタラちゃんが二代目の将軍として政治を動かしますが…タラちゃんは非常にわがままで無茶なことばかり言います。これでは政治が立ち行かなくなると思ったカツオたちは、鎌倉幕府を支えてきた13人で会議を開いて政治を行おうとします。
その13人にはカツオや波平、一緒に戦ってくれたノリスケさん、中島くん、マスオさん親戚など一癖も二癖もあるメンバーが集まり……。
といった内容です。
わかりやすくなったかどうかは別にして…とても親しみやすくなったのではないでしょうか?
とにかく、カツオが主人公の『サザエさん』だと思って肩の力を抜いて楽しんでもらいたいなと思います!!!
(Written by 大井川鉄朗)