徳島で作られた「蒅(すくも)」は、「阿波藍」と呼ばれる。藍染めの青い色は「JAPAN BLUE」として世界的にも知られる。深く鮮やかな青い色。サッカー日本代表のユニフォームでの色、というとパッと思い浮かぶ人も多いだろう。徳島は昔から、藍染めの元となる染料「蒅(すくも)」づくりの本場で、今もその伝統は受け継がれている。

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藍は、藍染めだけでなく、実は「藍を食べる」習慣=「食藍」も、昔から存在する。例えば、藍茶。徳島産の藍を使用したティーでノンカフェインのため、子供からお年寄りまで飲むことができる。

食藍の文化が根付く徳島で、おしゃれなカフェで藍茶をじっくり味わえる場所がある。JR阿南駅近くのレトロな商店街にある「CAFE and BAR 子育て支援スペース NuuN」だ。

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2021年6月オープン。1階がカフェとバー、2階がコワーキングスペース、さらに3階にゲストハウスも近日開業予定とのこと。もともと薬局と本屋が入居していた廃ビルをリノベーションし、広々とした空間に生まれ変わった。1階の奥には、子育て支援スペースもある。

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カフェで提供する藍茶は、藍に加え、ハーブの一種であるバタフライピーをブレンド。そのままでも鮮やかな青い藍色が見るからに美しい。しかも、レモンを加えると色が変化していくのも楽しめる。地元産すだちを使った「すだちケーキ」もおすすめで、すだちの酸味がケーキの生地と相性がいい。

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徳島らしい藍とすだちが味わえるのは、旅行客にもうれしい。なにより、藍は昔から薬草としても親しまれ、解熱や消炎に役立つとされてきた。カフェで気軽に食藍体験、ぜひ。

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CAFE and BAR 子育て支援スペース NuuN
https://nuun-anan.com/cafe-and-bar/
徳島県観光情報サイト 阿波ナビ
https://www.awanavi.jp/

(Written by A. Shikama)