四国の徳島県に「四国のチベット」と呼ばれる場所があるのをご存じだろうか。

徳島県那賀郡那賀町木頭(きとう)地区(旧木頭村)で、住民は高齢者を中心に約1,000人という限界集落だ。徳島市内から車で約2時間半かかる山間部にあり、コンビニエンスストアはなく、スーパーマーケットも車で片道1時間ほど走った場所にしかない。住民はまさに「買い物難民」となっていた。

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2020年4月、この地区唯一のコンビニエンスストアが新規開業した。その名も「未来コンビニ」で、木頭地区出身の実業家が手掛けた、近未来的かつスタイリッシュな店舗デザインが目を引く。国道195号線沿いに立ち、ガラス張りの店内は外からもその様子がよく見える。

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未来コンビニには、日々の食料品や日用品が並ぶほか、地元特産の「木頭ゆず」を使ったスイーツやドリンク、加工品なども販売する。店内の「YUZU CAFE」では、ゆず果汁100%の「ゆずショット一番搾り」やゆずしょうが茶、ゆず塩トッピングなどのソフトクリームも味わえる。

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どれも木頭ゆずの香りと酸味が口の中に広がって美味しく、ドライブ途中の休憩にピッタリ。観光パンフレットなどが置いてあるイートインコーナーのほかテラス席もあり、自然に囲まれながらゆっくりとした時間を過ごすことができる。

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「世界一美しいコンビニ」とも言われて話題の未来コンビニは、オープン以来、国内外で10冠ものデザイン賞を受賞した。その店内のデザインは、木頭ゆずのゆず畑をイメージした明るい色合いがまた心地よい。

平日は地元の住民、そして休日は県外からの来訪者も多いとう。1日の最大来店客数は400人以上、これまでのべ5万5千人が来店したとのこと。ドライブやツーリングのついでに立ち寄ってみてはいかがだろうか。

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画像提供:未来コンビニ https://mirai-cvs.jp/

徳島県観光情報サイト 阿波ナビ
https://www.awanavi.jp/

(Written by A. Shikama)