四国、特に徳島南部の名物で知られる「海賊料理」は、国道などを走っていると看板をちらほら見かけることがある。海賊料理とは、いかなる料理なのか。現地で味わってみた。

場所は、漁師町で知られる徳島県牟岐町にある「民宿 しらきや」で、宿泊はもちろん食事のみの利用も可能。創業50年で、2010年にリニューアルして和モダンな民宿として生まれ変わったという。海のそばに立地し、毎日新鮮な魚貝を使った料理を提供する。

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海賊料理は、徳島南部の郷土料理。正確には、海賊たちが食べていた料理ではなく、海女さんや漁師さんが身体を温めるために起こした火を使い、魚介類を焼いて食べたと伝わるという。

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民宿 しらきやでは、卓上コンロの上に網を乗せ、アワビ、サザエ、エビなどの魚貝を目の前で次々と豪快に焼いていき、まさにできたてを味わうスタイル。中には、朝に生きたまま仕入れた魚貝を生け簀に入れ、その状態で焼くため、その新鮮な味は現地ならではと言える。主な旬の魚貝以外に、伊勢海老や阿波牛なども追加料金で注文できる。

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さらに、旬の魚をさばいて美しく並べた「舟盛り」も名物。8名以上からの提供で、その豪快さに思わず圧倒された。お造り(刺身)も、とても美味しかった。

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絶品の海の幸を、豪快な海賊料理と舟盛りで味わい、堪能する。旅の思い出にぜひおすすめだ。

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民宿 しらきや
https://shirakiya-mugi.com/
徳島県観光情報サイト 阿波ナビ
https://www.awanavi.jp/

(Written by A. Shikama)