日本で唯一、駿河湾のみで獲ることができる「桜えび」の春漁。生で食べる桜えびは破格の美味しさだ。静岡市由比港にある、世界で唯一の“生の桜えび”が、とれたての状態で味わえる由比漁協直営「浜のかきあげや」には、週末になると県外からも多くの旅行客が訪れる大人気となっている。
桜えびの春漁は、2022年は、3月30日夕刻に初日を迎え、翌31日に初水揚げ約0.9トン(912kg)の初競りが、静岡市の由比漁港で実施された。今年は6月8日までの予定という。
生の桜えびが食べられるのは、それまでの期間限定。由比漁港にある漁協直営の「浜のかきあげや」をはじめ、静岡市内の飲食店などで、採れたての生の桜えびを味わうことができる。
「浜のかきあげや」は、毎週金土日祝のみの営業。生の桜えびをふんだんに載せた贅沢な「生桜えび丼」(1,000円)、桜えびとしらすの釜揚げを使った由比ならではの味覚がダブルで楽しめる「由比どんぶり」(1,000円)をはじめ、かき揚げ丼やかき揚げそば・うどん、単品のかき揚げなどもある。
2022年の大型連休(4月29日〜5月5日)は休業、毎年恒例「由比桜えび祭り」は中止なので注意。
桜えびというと、乾燥タイプ(干し桜えび)が一般的。生で食べると、桜えび本来の美味しさに加え、独特の食感も楽しめる。なにより漁港直営の「浜のかきあげや」で食べる桜えびは、新鮮そのもの。首都圏などからわざわざ足を運んで食べに来る人が多いのも納得の美味しさだ。
なお、桜えびは、駿河湾と台湾でしか獲ることができない、世界的にも大変貴重。日本では静岡のみ、しかも今だけ限定の「生の桜えび」をぜひ現地で、漁港の風景も楽しみながらじっくり味わってみてはいかがだろうか。
由比港漁協 http://yuikou.jp/