2022年度から、EDによる男性不妊と診断された患者には、バイアグラなどの ED 治療薬に保険が適用されるようになりました。
しかし、それでもED 治療薬の服用に対して抵抗がある男性もいますよね。
一方で、女性はEDに対してどのように感じているのでしょうか?
今回は、EDとED治療薬に関する意識をED治療専門クリニック 浜松町第一クリニック 竹越 昭彦院長が実施した調査をもとにまとめていきます。
中折れを経験したことがある男性1,022人を対象に、「中折れしたときにどう思いましたか」と質問したところ、半数以上が「がっかりする・残念な気持ちになった」と回答しています。その他にも「男として情けないと思った」、「相手に対して申し訳ないと思った」という回答が多くありました。やはり男性としてEDになるのは、辛いものがあるようですね。
「中折れした原因は何だと思いますか」という質問に対しては、「疲労やストレスが溜まっているから」、「自身のメンタル的な要素」、「加齢によるもの」という回答が集まりました。この傾向は若者になるほど高く、そのほか、「運動不足」や「睡眠不足」と回答した人も多く、自身のコンディションが中折れに繋がっている、と考える男性が多いようです。
EDには血管障害などが原因で起きる「器質性ED」と、心理的な要因で起きる「心因性ED」がありますが、やはり精神面もEDに大きく影響しているようです。心因性のEDは、夫婦関係へのストレスなどはもちろん、過去の性行為でのトラウマ、遅漏などの性的コンプレックスなどでも起こります。
今回の調査で、約4割以上の男性が中折れ(ED)を経験しても諦めているという事実も判明しました。
「中折れ経験後、それを解消するために行動を起こすならどうしますか」という質問では、「特に何もするつもりはない」が最も多く、約4割の男性が中折れ(ED)を経験しても、年齢や自身のコンディションを理由に諦めている実態が明らかになりました。
一方で、「バイアグラなどのED治療薬を試してみる」(22.8%)、「精力剤、漢方、サプリメントなどを使用する」(19.9%)といったED改善を意識している男性も約4割います。
「伝えなかった理由」としては全年代で最も多かったのは「薬に頼るのは格好悪い」49.2%)でした。その他、「効くかどうかわからない」、「薬に頼らないと勃起しないと思われるのは女性に失礼だから」はどちらも23.4%に上り、パートナーへの配慮から隠す人も多いようです。
では、男性のEDについて女性はどう感じているのでしょうか。
パートナー男性のEDで多少なりとも支障があったと回答した女性810人のうち、7割以上の方が「不満を感じた」と回答しています。
しかし、男性のEDを責める女性は少数であることも分かりました。
「男性が中折れした時にどう思いましたか」という質問では、「疲れているのだろうと思った」や「仕事などでストレスが溜まっているのだろうと思った」という回答が全体の7割を占め、多くの女性がパートナーを気遣っています。
一方で、「自分に魅力ないのではと不安になった(28%)」と、自分を責めてしまう女性もいるようです。特に、若い女性ほどその傾向が強く(20〜30代は40〜50代の約1.8倍)、やはりパートナーがまだ若い場合、EDの可能性を疑いづらいために、その原因を自分に探してしまうのでしょう。
また、パートナーがEDであることに対してあまり気にしない女性も一定数いるようです。
また、「中折れをするパートナーに対して、どんな対策をしてほしいですか」(n=810)と質問では、第1位が「中折れをあまり気にしないので、特に対策は必要ないと思う」(48.8%)と、多くの女性は男性の中折れ(ED)に理解を示し、何か特別な対策をする必要はないと考えていることが分かりました。その他では「禁酒、喫煙、寝不足解消、食の改善など、生活習慣を見直してほしい」(30.7%)、「定期的な運動をしてほしい」(17.3%)など、日々の健康習慣の改善を望むことが多くありました。
男性のED治療薬服用についても、女性は特に抵抗はないようです。
ED治療薬の服用について3割以上の女性が「なんとも思わない」と回答しました。続いて「服用しても構わないが、服用することを事前に知りたい」(17.7%)、「服用しても構わないがわらかないようにコッソリ飲んでほしい」(16.2%)という約67%の女性が治療薬の服用に抵抗がないということがわかりました。
また、「男性が性行為時に密かにED治療薬を服用していることを知ったらどう思いますか」という質問では、「服用の有無は気にしていないのでどちらでもよい」が37.2%と最も多く、続いて「こっそり服用せず、堂々と飲んでほしい」(20.1%)、「服用する前に事前に相談してほしい」(19.1%)という結果になりました。
服用していることを内緒にしてほしくないというのが女性が多いようです。
EDはなかなか言いづらい症状ですが、寛容だという女性が多いことがわかりました。
諦めずにまずは生活習慣の改善や、ED治療薬の服用を考えてみてはいかがでしょうか?
【調査概要】
集計期間:2022年1月14日(金)〜1月17日(月)
調査方法:インターネット集計
調査対象:全国の20代〜50代の男女 各650名 合計5,200名
監修:浜松第一クリニック 竹越 昭彦院長
出典:
インフォグラフィックで見る! 中折れ(ED)とED治療薬の使用実態と意識調査2022を公開 20代男性でも約3.5人に1人が中折れを経験!
https://www.hama1-cl.jp/internet_research/actual_usage_eddrugs.html