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7月15日、東京都の渋谷区文化総合センターでは、美しいドレスで着飾った47人の女性たちが舞台に登場。華やかな舞台の様子からミスコンの審査のようにも見えますが、颯爽とウォーキングする彼女たちの年齢、実は30〜79歳と様々。

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この日開催されていたのは「ミセスユニバース2022」日本代表選考会。「ミセスユニバース」は、美しさだけではなく、社会貢献などこれまでの人生経験を重視し、新たな挑戦に挑む女性を応援する世界的コンテスト。2007年からスタートし、「woman empowerment(ウーマンエンパワーメント)」の強化、つまり女性の社会的地位の向上を目的としています。

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ファイナリストに選ばれた女性たちは主婦や医師、訪問介護士、ピアニストなど、さまざまなバックグラウンドを持つ人ばかり。彼女たちは約半年間、「ビューティーキャンプ」に参加し、プロの講師からスピーチやウォーキング、ダンスなどの指導を受け、自分自身と向き合います。

代表選考会の審査では、これまでのミスコンのように容姿の美しさだけを競うのではなく、どのような人生を送ってきたのかを評価するため、「スピーチ」が重要な評価対象となっています。そこで、ウォーキング審査やドレス着用の審査のほかに、ファイナリスト全員による30秒のスピーチ審査が設けられています。ファイナリストたちは、ミセスユニバースにかける思いや、これまでの人生について、熱いメッセージを語りました。

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審査員と一般参加者による審査の結果、ミセスユニバース2022日本代表に選ばれたのは光安都美(みつやす・さとみ)さん(45)。受賞が発表されると、感激した様子で手で顔を覆いました。

光安さんは5年前に離婚を経験し、シングルマザーとして小学生の息子を育てています。その傍らでキャリアを重ね、現在は会社役員を務めるほか、スキルアップのために大学院に通いMBAを取得しました。スピーチでは、そんな自らの経験を踏まえて、「女性たちに勇気と武器を与える存在になりたい。これまでの経験・学びを伝え、女性に勇気を与えることは、私の使命だと確信しています」と語りました。

今大会では、ミセスユニバース日本代表のほか、Woman of the Universe(ウーマンオブユニバース)、Grandma Universe (グランマユニバース)などの日本代表も選考し、計17名が世界大会への進出権を獲得。年齢や職業など自身のバックグラウンドを言い訳にすることなく、挑戦し続ける彼女たち。今年いよいよ、世界大会に挑みます。