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プロ野球大好きな大井川鉄朗が様々な観点から独断と偏見で勝手にベストナインを選んでみるというこの企画。今回のテーマは「ついついフルネームで呼んでしまいがちな選手編」。数多くいるプロ野球。そのほとんどが「〇〇選手」「〇〇さん」など名字で呼ぶことが多いが、中にはついついフルネームで呼んでしまいがちな、リズムや語感の良い名前の選手もいる。今回はそんな名前を持ち、なおかつ活躍している現役プロ野球選手を選んでみた。

投手:山本由伸(オリックス・バファローズ)

投手はオリックスの「山本由伸」投手を選出。押しも押されもせぬ現役最強投手で成績も申し分なし。歴代選手の中でも山本という名字の選手も多く、由伸という名前は巨人の高橋由伸選手を彷彿とさせる。名選手たちとの被りもあり、ついつい山本由伸とフルネームで呼びがち。時点でロッテの佐々木朗希投手、ファイターズ伊藤大海投手など好投手が揃っているが、成績が抜きんでているため山本由伸投手に決定。
※伊藤大海投手の「海」は戸籍上ではさんずいに母

捕手:森友哉(埼玉西武ライオンズ)

捕手は中日木下拓哉選手との接戦(筆者の心の中で)を制した「森友哉」選手。木下拓哉選手は「キノタク」という愛称が浸透していることが大きく減点。森友哉選手は「森」だけで止まるよりも、ついつい駆け抜けるように「森友哉」と呼んでしまいがち。また、大阪桐蔭時代の活躍もあり、フルネームで耳にする機会が非常に多い印象がある。

一塁手:中田翔(読売ジャイアンツ)

一塁手は語感の良さは球界屈指と思われる名選手、「中田翔」選手に決定。2021年は暴行事件や極度の不振と暗いニュースばかりだったが、2022年は打率.293、15本塁打と復調。成績も上向きなことから多くの場面で「中田翔」とフルネームで耳にする機会が増えた。

二塁手:山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)

二塁手はもう応援歌にフルネームが入っている「山田哲人」選手。神宮球場でのヤクルトファンが「やま〜だてつと!」と叫ぶ様子を羨ましいと思ったことがある他球団ファンも多いのではないだろうか。筆者の心の中では満票選出です。

三塁手:高橋周平(中日ドラゴンズ)

激戦区の三塁手部門で受賞となったのは中日「高橋周平」選手。ライバルでは巨人岡本和真選手、ヤクルトの村上宗隆選手などがいるが、どちらもフルネームで呼ばれている印象はあまりない。一方高橋周平選手は、フルネーム呼び以外の印象がないほど。「しゅうへい」という名前もついつい呼びたくなる語感をしている。高橋姓はOB選手も多くいるということもあるが、その語感の良さで呼んでいる人も多いだろう。

遊撃手:中島卓也(北海道日本ハムファイターズ)

ショートはファイターズの「中島卓也」選手。盗塁王を獲得したこともある快足ショート。巨人の坂本勇人選手、西武の源田壮亮選手などフルネームで呼ばれがちな印象がある選手も多いが、一歩物足りなさもある。加えて中島卓也選手が「なかしま」であることが大きな加点に。これが「なかじま」だと名字で止まりそうだが、濁らないため「なかしまたくや」と流れるように呼びがちというポイントを高く評価した。

外野手:吉田正尚(オリックス・バファローズ)

外野手1人目はオリックスの「吉田正尚」選手。圧倒的にフルネームで呼びがちな選手として文句なしの選出。プロ野球中継の実況でもフルネームで呼ばれている印象がある。またその語感も非常に良く、リズムよく「よしだまさたか」と奏でるように呼びたくなる。成績も毎年のように3割を打つ強打者。こちらも文句なし。

外野手:鈴木誠也(シカゴ・カブス)

外野手2人目はメジャーリーグ、シカゴ・カブスの「鈴木誠也」選手。「誠也」と名前で呼んでいるファンも多いが、「鈴木誠也」とフルネームで呼ばれることが圧倒的に多い印象。スポーツ番組やプロ野球OBのYouTubeチャンネルなどで名前が出るときはほぼフルネームではないだろうか。

外野手:中村晃(福岡ソフトバンクホークス)

最後はホークスの「中村晃」選手。ついつい呼びたくなる度はかなり高い「なかむら・あきら」という韻を踏んでいるかのような語感の良さがある。また中村という名字は現役OBに多数の選手がいるため、区別するためにもどうしてもフルネームで呼びがちになってしまう。

(Written by 大井川鉄朗)