オーストラリア北部のアボリジニ先住民たちが一つの起源とされる、ワルピリ語で「Karli」として知られる長距離を直行飛行するブーメラン。一般的に知られている手元に返って来るブーメランではなく、オーストラリアの中央砂漠で狩りをするために、ハンターたちが長距離用の猟具として作り上げた武器である。もともと獲物の骨を砕く打撃用として重量が求められ、これで約80メートル以上先にいる獲物を仕留めていた。最近のAboriginal Karliは約500グラムのモダンなデザイン、ブーメランスポーツとして親しまれている。一般男性でも約100メートル先にあるターゲットを狙うことが可能で、大昔の熟練ハンターは約150メートル先の獲物に攻撃したという。
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(Written by 山岸悠也)