瀬戸内海に「ウサギがたくさんいる」と、以前から有名な島があります。別名「うさぎ島」と言われる、広島県竹原市の大久野島です。
大久野島といえば、船を降りた途端に「うさぎたちが寄ってきて囲まれた!」と旅行者から以前よく聞かれました。島の広場には見渡す限りのうさぎ・うさぎ・うさぎ。人に慣れたうさぎも多く、その人懐っこさがまた旅行客に人気でした。(上記画像:photoAC)
しかし、新型コロナ禍で、大久野島を訪れる旅行客の数は激減。その最中、2020年と2022年に島を訪れた筆者が見た光景は、以前聞いていたものと大きく異なりました。
瀬戸内しまたびライン「SEA SPICA」(シースピカ)を降り、桟橋を渡って島に上陸すると、うさぎの姿が遠めにチラホラ。本当に数えるほどしかおらず、うさぎに囲まれるにはほど遠い光景でした。
島の奥に歩いて行く中でも、視界に入るのは2匹、3匹程度。うさぎはいったいどこへ行ってしまったのでしょうか・・・
広島県の担当者や島の案内所スタッフに聞くと「コロナ禍で観光客が減り、うさぎの数も減ってしまったのは確か。もともと野生のうさぎなので、観光客からえさがもらえなくなり、
繁殖数が減ったからでは」とのこと。
それでも、うさぎがまったくいないわけではなく、広場や桟橋近く、ベンチの下などにうさぎが自然といるのは、以前と変わらず。とにかくかわいいうさぎの姿には癒されます。
大久野島は、周囲約4kmの小島で、かつて旧日本軍の毒ガス工場があり、その名残も見られます。うさぎの数はもともと約500〜600匹ほどで、今はやや少なめ。
瀬戸内しまたびライン「SEA SPICA」は、広島港と竹原港を結ぶ高級クルーズ船。広島竹原間を半日ずつで往復します。
船内ではWi-Fi電源など完備で、土産ショップなどもあり、乗り心地は快適。瀬戸内の島々に立ち寄りつつ、観光も船の旅も楽しめます。
瀬戸内しまたびライン「SEA SPICA」で巡る瀬戸内の旅
http://setonaikaikisen.co.jp/simatabi/
ひろしま公式観光サイト「Dive! Hiroshima」
https://dive-hiroshima.com/
(Written by A. Shikama)