最近、ゼロ・エミッションという言葉をよく耳にするようになりました。廃棄物を一切出さない資源循環型の社会を目指すという考え方で、企業や各自治体でもその動きが活発化しています。
そんな中で、EV(電気自動車)の普及も進んできています。今年は日産から軽自動車のEVが発売になるなど、各社でEV促進の新たな動きがみられています。

そんな中、日産自動車は、消費者のEV購入意欲が高まっていることを受けて、「EVと住環境」に関する調査を実施しました。EVを検討している方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

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脱炭素で普及促進!?直近3年間でEVへの意識高まる

EV購入を検討し始めた時期に関する質問では、「1〜3年前」が43.1%と最も多く、次いで「半年〜1年」(25.1%)、「1年以内」(33.7%)と、ここ3年で検討している人が多いようです。

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理由として、「環境にやさしいから」(63.0%)、「ガソリンが高騰しているから」(51.1%)といった社会的背景が上位を占めました。

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政府は「2035年までの新車販売で電動車100%実現」を表明していますが、普及率は現在のところ3%(※)と低迷。まだまだこれからといった印象ですが、事前調査(n=10,953名)では、約3割が「EVを購入したい」と回答していることから、普及率と比較すると関心の高さがうかがえます。

※1 一般社団法人 日本自動車販売協会連合会「燃料別販売台数(乗用車)」参照。 2022年(1〜8月)の乗用車全体の販売台数が約63.7万台のところEVの新車販売台数は約1万9000台。

充電設備が課題!半数以上が「自宅で充電できない」

ガソリン費用を抑えることもできるEVですが、購入のハードルのひとつとなるのが「充電環境」。充電設備が住んでいる集合住宅にあるか、自宅近くに充電設備があるか、ご存じですか?

調査ではEVを購入する上で迷うポイントとして「自宅で充電できない」(57.8%)、「費用が高額」(57.0%)、「周辺の充電環境が整っていない」(45.3%)となっています。

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また、購入を検討している人の88.6%が「集合住宅に充電設備がないと購入が難しい」と回答。EV購入のためには充電環境がいかに重要かわかりますね。

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充電環境はオール電化と並んで重要視される!?

EV購入検討者で現在住む集合住宅にEV充電ができる駐車場が「ある」と回答したのは13.5%のみ。「ない」が79.5%を占め、「わからない」人が7%という結果に。現在EVを所有する50人の充電方法は、半数が「自宅外」で、自宅駐車場を利用している人はわずか16%にとどまりました。

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また、「EV充電が気軽にできる集合住宅があるとしたら住む前に体験したいと感じますか?」という質問では、81%が利用したいと回答しています。
調査結果を受けて、日産は2023年1月中旬から充電環境の課題解決に向けた新たなプロジェクトを始動するそう。自宅で簡単に充電できる利便性を気軽に体験する場作りや、EVに最適化した住環境の整備が進むことが期待されます!

日々の生活には欠かせない車。自宅で手軽に充電できる環境はかなり重要ですよね。今後引っ越しを検討している人は、オール電化などと並んで「EV充電設備」が住宅選びのポイントとなりそうです。


【調査概要】
調査実施期間:2022年10月26日〜2022年11月1日
調査方法 : インターネット
調査対象: (事前調査) 10,953名
(本調査) EV購入検討者(保有者)、及び集合住宅にお住いの30〜50代男女400名

日産自動車:
https://www.nissan.co.jp/