コロナ過で行動が制限されたことで、密にならず、感染リスクも低いことで注目され競技人口も増えた数少ないスポーツのゴルフ。特に若年層のゴルファーが増加し、ビギナーズセットの売れ行きも好調のようです。一方で、車で行かないといけない自然の多い場所にあるゴルフ場は減少しており、逆に増えているのが屋内型のゴルフ施設です。繁華街などの生活圏にあるなどアクセスも良いお店も多く、車でないといけない自然豊かなゴルフ場よりも時間の制約もなく、天候や季節に関係なく気軽に楽しめるのもポイントのようです。
■注目が高まるバーチャルゴルフ
タイガーウッズとローリーマキロイが新リーグを設⽴するなど注⽬が⾼まっているバーチャルゴルフは日本でも徐々に人気が高まっており、2021年11月には日本バーチャルゴルフ協会が設立されています。バーチャルゴルフシステム(シミュレーションゴルフ)の魅⼒を幅広い層に伝え、次世代プロゴルファーの育成やシニア層の健康維持などに寄与した社会貢献を追求することを目指しているそうです。
同協会ではこれまでに多くのゴルフトーナメントイベントを開催し、「楽しく盛り上がるゴルフ!」として、バーチャルゴルフをエンターテインメントの⼀つと捉え、MCや⾳楽などによって会場のボルテージを上げ、プレーヤーも観客も⼀体となって楽しめるようにしているのが特徴です。
■アジア最大級のゴルフショー、ジャパンゴルフフェアにも参加
3月にパシフィコ横浜で開催され約35,000人が来場したアジア最大級のゴルフショー「ジャパンゴルフフェア」にも出展。ゴルフ用品メーカーや様々なゴルフ関連企業や団体が参加するなかで、ひときわ人が集まり盛り上がっていました。
■YouTubeチャンネル対抗やインスタ女子対決、芸能・アスリート対決を実施
日本バーチャルゴルフ協会のブースでは、YouTubeチャンネル対抗やインスタ女子対決、芸能・アスリート対決など、多岐にわたる企画があり多くのプレーヤーが参加していました。また、ジュニアのストロークマッチや親子ペアでの試合も行われ、子供たちは大人と一緒に楽しくゴルフをプレイし満喫していたようです。
各試合を音楽とDJが盛り上げ、ギャラリーが絶えないほど盛り上がっていたゴルフフェアでのイベントでは、G_BASEというコンテナ型のゴルフルームが使われており、今後様々なイベントでも使われる可能性があるといいます。
■バーチャルゴルフを活用した選手の「活躍の場」と「育成」
イベント中には日本バーチャルゴルフ協会の柏木理事長と、日本プロゴルフ選手育成協会の藤井かすみ代表理事との対談が行われ、選手の「活躍の場」と「育成」についてディスカッションされました。藤井代表理事からは、選手が上達するには、真剣勝負が可能な大会の存在と将来安定した生活ができる環境づくりが不可欠であることが話され、また、柏木理事長からはバーチャルゴルフシステムを活用したプロリーグの創設が語られました。バーチャルゴルフではオンラインで選手や場所をつなぎ、これまでできなかったイベントが手軽にできることから、新たな市場や事業モデルが誕生していく可能性がありかもしれませんね。そうなればプレーヤーも増えていくことも期待できるのではないでしょうか。
バーチャルゴルフによる「ゴルフを始めるハードルを低くする」「スイングの可視化を行い理論的かつ具体的な指導を行い上達のスピードアップ・熟練度の向上を図る」そして様々なトーナメント開催することで「競う楽しさ」「勝つ喜びと負ける悔しさ」などを感じてもらいたいとしている日本バーチャルゴルフ協会。日本のゴルファー人口増と世界で活躍できる選手が育っていくことを期待しています。