韓国の空の玄関口、ソウルの仁川空港から車で2時間ほど。忠清南道にある都市、公州市は、かつて韓国・三国時代に百済の都があった場所で知られる。

百済は、日本の大和朝廷と関わりが深く、現在の地名でソウル・公州・扶余に都を置いた。そして、663年の白村江の戦いで、日本軍ともども敗れ、歴史の舞台から消え去った。

その当時の面影をわずかに知ることができるのが、公州にある世界遺産の「公山城」だ。

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その入り口に、韓屋のおしゃれな建物が並ぶ。ここは実は「栗スイーツ」の聖地とも言える場所。公山城を訪れるついでに立ち寄るのに便利だ。

なぜ、栗なのかと言うと、このあたりでは「公州栗」と呼ばれるほど、栗が名物。甘くてほくほくとした味わいが、韓国で随一と評判なのだ。秋になると栗の祭りも開かれる。

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イチオシは、栗のエクレア。エクレアを注文した後、栗のクリームを中に入れてくれる。これが絶品だった。

ちなみに、午後になるとエクレアが売り切れていたので、遅くとも午前中には訪れて食べておきたい。イートインもできる。

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ドリンクでは、栗のラテもおすすめ。ただ、エクレアなどと一緒に味わうと、かなり甘く感じるかもしれない。甘さが苦手なら、アメリカーノがいい。

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栗のパイもある。お土産でおすすめだが、防腐剤が入っていないため、2日ほどしか持たない。日本に持ち帰るには要注意。

エクレアほどではないが、これもかなり美味しかった。

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隣りの店舗では、栗が入った饅頭も売られていた。饅頭といえば日本には敵わないように思えるが、実は韓国の饅頭もかなり美味しい。これも防腐剤が入っておらず、持ち帰り注意。

さらに、公州周辺では「栗マッコリ」も有名。土産店などでよく売られている。

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秋になると、旬の栗を求めて韓国全土から旅行客が訪れるという。栗のスイーツや栗マッコリなどは年中あるので、機会あればぜひ現地で味わってみてほしい。

韓国 公州市

(Written by AS)