香港競馬の歴史は古く、しかも世界的に有名だ。日本の競馬ファンも、現地こそ行ったことがなくとも、香港競馬は耳にしたことがあるだろう。

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その香港には、シャティン(沙田)競馬場とハッピーバレー競馬場、2つの競馬場がある。東京23区の2倍弱ほどしかない面積の香港において、競馬の売り上げは日本とアメリカに次ぐ3位を誇る。香港の街中には場外馬券場も数多くある。

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香港競馬のミュージアムが、香港賽馬博物館(The Hong Kong Racing Museum、香港競馬博物館)は香港中心部にあり、一般公開されている。ハッピーバレー競馬場のスタンド3階に併設された博物館である。1996年10月開館という。

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入場無料。香港島にあり、トラムやバスなどで行くことができる。MRT(地下鉄)銅鑼湾駅から歩けないこともない。競馬場の周辺は高級住宅地で、治安は良い。

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展示内容は、香港における競馬の歴史を紹介するのがメイン。これまで香港で活躍してきた名馬たちの戦歴、ハッピーバレー競馬場と沙田競馬場の歴史などをパネルで紹介。中には、日本による香港占領時に開催されていた競馬の馬券なども展示する。

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競走馬の骨格標本やはく製もある。これはなかなか見る機会はない。前者は「祿怡(Silver Lining)」、後者は「翠河(River Verson)」とのこと。蹄鉄や蹄など道具類の展示も。

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かつてイギリス領だった香港。ずっと競馬に造詣が深かったイギリスのエリザベス2世との写真や関連アイテムなどの紹介も多い。この博物館、全体的に写真が多め。優勝トロフィーなども展示。

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博物館からガラス越しにレースのコースも見渡せる。高層ビルに囲まれた競馬場であることがよくわかる。さらに、競馬グッズのショップも。

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決して大きな博物館ではないものの、競馬ファンはもちろん、競馬に興味がなくても、香港競馬が一度見てみたくなる場所。ハッピーバレー競馬場は、7月半ば〜9月半ば以外の毎週水曜日の夜がレース開催日。タイミングが合えばぜひ。

香港競馬博物館(The Hong Kong Racing Museum)
https://www.discoverhongkong.com/jp/interactive-map/the-hong-kong-racing-museum.html