インドの鉄道は、一筋縄にはいかない。なんといっても「カースト」の国である。
今回、首都デリーからタージマハルがあるアグラまで、鉄道を利用した。これが予約段階から大変だった。
まず、インドの鉄道は日本からも「ネット予約」ができる。といっても、すんなりいかないのが、インドだ。インド国鉄のサイトでユーザー登録後、予約画面に進む。そして、決済画面まで行き、クレジットカードで決済する段階で、最初「エラー」が出る。
実は外国人の場合、先に手数料の支払いが必要だ。この段階で挫折する日本人は多いと聞く。
その後、支払いはクレジットカード。支払窓口(銀行)の多さに驚くが、そのほとんどはインド発行のカードしか使えない。海外発行のクレジットカードで支払うことができる銀行を粘り強く探し、無事に決済して予約完了すれば、メール画面が送られてくる。ここまでで4時間近くを費やした。
日本からのネット予約でとん挫したら、現地の駅にあるチケット売り場で買うのが一番確実。ニューデリーなど大きな駅には、外国人専用窓口がある。
ただ、そこまでたどり着くのに客引きが多くて騙されることも多いうえ、鉄道の座席は大人気ですぐ埋まる。早め確保が肝心だ。
いざ駅に着くと、手荷物検査がある。その先がホームだが、案内表示が非常にわかりづらい。
列車番号と出発時間としっかり照らし合わせ、くれぐれも間違えないよう。遅延は頻繁であるし、ホームが変わることもよくある。
今回、ぼったくりでだまされることが多いと聞くニューデリー駅を避け、デリー中心部から南にある駅から、アグラまで1時間40分の最も速い特急列車に乗った。冷房車しかない、インドでは最上級の列車で、その1等席。いかにもお金を持っていそうなインド人と外国人旅行客ばかりだった。
座席も広く、フットレストあり、壁にはユニバーサル対応の電源も。ちなみにニューデリー〜アグラで特急料金込みの運賃は、片道3000円ほど。
1等車では、食事も出る。予約段階で「ノンベジ」「ベジタリアン」の2択。最初にジュースやお菓子などが載ったトレーが配られ、その後、メイン料理を渡された。
この日は朝だったので、ベジタリアンで「オムレツ」だった。さらにその後には紅茶またはコーヒーのサービス、新聞も無料で提供。きちんとした格好の車掌やウェイトレスもいて、1等車は豪華だった。
駅のホームはいろいろな人が入り乱れており、カオスである。物乞いもいるし、動物までいる。ただ、鉄道をきちんと選べば、とても快適である。
そして、アグラ・カント駅に到着後もひと悶着あり、なんとかたどり着いた「タージマハル」はとても美しかった。その話はまたいずれ。
(Written by AS)
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