静岡・清水といえば「マグロ」である。清水港は、冷凍マグロの水揚げ量が日本一。静岡市を訪れるなら、新鮮なマグロをぜひとも味わいたいところ。
JR清水駅から徒歩4分。交通アクセスよい立地の「清水魚市場 河岸(かし)の市」は、プロの確かな目で選んだ魚介類を仲卸業者が直接販売する日本初の施設だ。
鮮魚店が入る「いちば館」は、「安い」「新鮮」「美味い」と、まさに清水の台所。一方「まぐろ館」では、マグロをはじめとした海の幸を生かした食事処が充実する。地元の人々はもちろん、大型連休時などは県外から多くの人々が訪れてにぎわう。
まぐろ館で、特に人気の食事処、その1つが「ととすけ」だ。
マグロ専門の運送業者が直営する食事処で、鮮度抜群の魚介類などを、自社便ならではのリーズナブルな価格で提供する。ランチ時などは次々と入店し、待ち時間が発生することも。それだけ待ってでも、ここで食べる価値は大いにある。
一番人気の「まぐろトロ三昧定食」(税込1980円)は、脂がのった本マグロ、バチマグロ、トロビンチョウマグロと、まさにマグロの食べ比べができる満足のメニュー。口の中でとろけるマグロのおいしさが、最初の一口から堪能できる逸品だ。
生の桜えびやしらすも美味しい。こちらも静岡市の名産品である。
さらに、1本のマグロから2個しか取れない希少部位のカマをオリジナルの製法で揚げ、先代からの継ぎ足しの甘辛ダレで絡めた名物「元祖ととすけあげ(まぐろのカマ)」は、ぜひ食べたい。皮のパリパリ感、身はふんわりとした味わいに仕上がっている。
ととすけの店内から窓の外を見ると、清水港が広がっている。ここから、エスパルスドリームプラザがある日の出地区、世界遺産登録の三保の松原がある三保地区へ、水上バスで行くことができる。
海の上から眺める清水港や富士山などは、晴れるとまさに絶景。清水魚市場で食事、そして買い物を済ませた後の移動手段としてもおすすめだ。
清水魚市場 河岸の市
http://kashinoichi.com/
取材協力:静岡市
(Written by A. Shikama)