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フィンランド南部のエスポー在住「David Popa」(30)さんは、バルト海に浮かぶ氷の塊に巨大なアートを描くアーティスト。氷点下の気温をものともせず、完全なドライスーツを着用し、アートの舞台となるアイスフロートまで泳いで行く。ドローンなどすべての機材を防水袋に詰めて、凍てつく水の中を泳いで渡る。氷の表面に木炭などを入れたスプレーを吹きかけ、驚くほどリアルなフレスコ画を完成させる。水面を漂流する氷床に描くため、途中で氷の破片が割れてしまうと、別のフロートを移動しながら作業を進めていく。巨大な氷の塊に描くときは、時間が経つと氷が砕けてしまうため、約4時間で作品を完成させる必要があるという。これは「エフェメラルアート」と呼ばれるアートの一種で、砂の模様など自然の中にあるもので描く儚いアート。近くからの画ではよく分からないが、ドローンで撮影すると驚きの肖像画が広がっている。




(Written by 山岸悠也)