静岡と言えば「お茶」が名産なのは、全国的にもよく知られている。その本格的な静岡茶が、いれ方から手軽に体験できる場所が、JR静岡駅にある。
JR静岡駅北口地下広場にある「しずチカ」は静岡市の施設で、静岡茶や市政情報の発信拠点。ここで、静岡茶商工業協同組合が「しずチカ茶店 一茶」を運営する。
静岡茶商工業協同組合に加盟する約50社のお茶が一堂に集まり、棚に並んでいる。その中で、3種類のお茶が「本日のお茶」として週替わりで紹介されている。
イートインでおすすめの「一茶セット」(税込700円)
その茶匠自慢のお茶3種類から1つを選び、季節のお茶菓子または上生菓子とともに、美味しいお茶をじっくり味わうことができる。
1煎目はスタッフがいれてくれたお茶を、2煎目からは自分で急須にお湯を注いで味わう。お茶は、急須の使い方やいれ方によって、味がまったく異なる。
現代ではなかなか急須でお茶をじっくりいれる機会がないかもしれないが、ここでスタッフが丁寧に教えてくれる。わからないことがあればぜひ質問し、自宅などでも実践してほしい。
茶器も常滑焼で、若い陶工が1点1点、轆轤(ろくろ)手びねりで造り上げた一茶オリジナルの創作茶器とのこと。その他、抹茶を自分で点てる体験ができる「静岡本山抹茶シャカシャカ体験セット」(税込800円)もある。
また、約50社の茶匠が厳選した茶葉がワンコイン(500円)で購入できるコーナーもある。気になるお茶をいくつか飲み比べてみたいと、旅行客はもちろん、地元の人々にも人気が高い。
旅の休憩に、またお土産選びに最適な「静岡茶」発信拠点。本格茶葉を原料としたお茶のテイクアウトもとても人気が高い。新幹線に乗る前に立ち寄るにも便利な立地にあっておすすめである。
しずチカ茶店「一茶」
https://www.ochanomachi-shizuokashi.jp/recommend/8004/
取材協力:静岡市
(Written by A. Shikama)