「奈良町においしい『豆腐』のお店がある」として、地元や観光客らに知られている場所がある。「奈良町豆腐庵こんどう」だ。

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世界遺産に登録されている元興寺の旧境内を中心とした奈良町。江戸時代末期から明治時代にかけての古い町並みが軒を連ねて残る。

その一角にある築180年あまり、登録有形文化財に登録されている町家を利用した豆腐料理店「奈良町豆腐庵こんどう」で、木の扉を開いて靴を脱いで上がると座敷と中庭が見え、まるで我が家のようにくつろげる空間がいい。入口にある電話室も、歴史を感じさせる。河鹹照監督作品『沙羅双樹』(2003年)の映画ロケ地にも使用されたことがあるという。

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地元・奈良の豆腐職人が手掛ける豆腐は、契約栽培の国産大豆100%で、伊豆大島産の「海精にがり」を使った、すべて手作りである。豆腐そのものに甘みがあり、その旨味を引き出すほか、大豆本来の香りも感じられる。(上記画像提供:近藤豆腐店)

さらに、豆腐に糖度約13〜15度という濃厚豆乳も使用。スーパーなどで売られている機械で作る充填豆腐と異なり、一口で「新鮮さ」「やわらかさ」の違いが実感できる。

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昼のランチ時間帯に提供する「田楽ランチ」は、誰でも豆腐が味わいやすいよう、豆腐を串に刺して田楽スタイルで提供する。

4年ほど前のリニューアル時に登場したメニューといい、その食べやすさはもちろん、たれとの味付けも抜群にいい。

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その他、「おぼろ豆腐」「厚揚げ豆腐」「豆乳」など、職人たちが豆腐にこだわっておいしさを追及して作り上げた味が堪能できる。古都奈良らしい黒米、ゆず風味のお吸い物などともよく合う。

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ほかに、長年の定番メニュー「湯豆腐ランチ」ほか、湯豆腐と田楽の両方が楽しめる「奈良町ランチ」、ディナー時間帯は「鴨鍋」(2日前までに要予約)などもある。

歴史ある奈良町の町家で「豆腐」料理の数々を、じっくり味わってみてはいかがだろうか。

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取材協力:奈良市

奈良町豆腐庵こんどう
https://www.kondou-touhu.co.jp/naramachi/

(Written by A. Shikama)