新型コロナ禍、日本を含む諸外国は感染防止のために国境を次々と閉じ、海外旅行ができない期間がしばらく続いた。その間、日本でも国内旅行がにぎわった。

一方、お隣りの台湾はもともと海外志向が強いうえ、国土が小さいだけに国内旅行で物足りず、国境が開くとほぼ同時に次々と海外旅行へ出かけて行った。特に台湾で、日本への旅行は人気が高い。

日本へ行けない期間、ちょっとでも日本を体験できる台湾のスポットが人気になったのだろう。コロナ後に台湾を訪れると、そのコロナ前よりある意味「急増」していた。

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例えば、台北市内を走る路線バス。ラッピング広告をよく見ると大正製薬の「ビオフェルミンS」である。

日頃からビオフェルミンSのお世話になっている日本人は、多くいるはず。漢方の土地柄でも、日本の胃腸薬は人気があるのだろう。

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モスバーガーは、台湾にも店舗がある。店の外からのぞくと、店員が暇そうだった。それでも「人力募集中」なので、台湾も日本同様、人手不足と思われる。

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台北の原宿と呼ばれる西門にあった「ココ壱番屋」は、本物の店舗。以前は怪しい日本語の看板のお店もちらほらと見かけたが、日本のチェーン店から台湾に続々進出し、パクリ店舗のようなものが減ったように思う。

ほかに、スシロー、くら寿司、吉野家、大戸屋、一風堂、ミスタードーナツなども、台湾に何店舗もある。ちなみに、泊ったホテルの隣りがやよい軒だった。

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ロイヤルホストではなく、ロイヤルパーク。ロイホでなく、ロイパ。日本でもおなじみのファミリーレストランは、台北でも健在である。

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1300円でヘアカットしてくれる「QBハウス」も近年、海外進出が著しい。台北にもあり、外から店内を見ると、従業員は女性、客も女性。

日本だと、どちらかというと男性が散髪へ行くイメージが強いが、女性も積極的に利用していた。短時間かつ低価格がやはり魅力なのだろう。

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海外では「KUMON」(公文)がすでによく見かけるが、台北には「明光義塾」もあった。しかも、看板などが日本ほぼそのままである。

日本は少子化のため、学習塾まで海外進出する時代なのだろう。

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台湾の地元スーパーでは「阪急ベーカリー」のコーナーもあった。日本のパン、そのおいしさは海外でも認められているものの、阪急ベーカリーがそのまま進出しているとは意外だった。ちなみに、阪急阪神百貨店は台北と高雄に今もある百貨店「統一時代百貨」と提携していた時代があった。

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台北の家電販売店で見かけた、EXILE・AKIRAの等身大パネル。

2023年10月から台湾に拠点を置く「LDH TAIWAN」のCEOを務め、台湾のテレビにも出演して「国民的お義兄さん」と呼ばれているという。妻が台湾人でもある。

(Written by トラコ)