2024年1月からテレビアニメ『ぽんのみち』が放映開始。広島県尾道市の元雀荘を遊び場にする女子高生たちのゆったりとした日常を描くストーリーで、舞台である「尾道」も注目を集めている。
その尾道で今、観光客に最も人気のスポットがある。「猫の細道」と呼ばれる場所だ。
近年、尾道は「猫の町」としても知名度ある。お土産などにも猫がデザインされたグッズなどが明らかに増えた。
猫の細道は、ロープウェイ乗り場のそばにある良(うしとら)神社の東側から、天寧寺三重塔にかけて続く細い路地。フランス生まれの絵師の園山春二(そのやま・しゅんじ)氏が手掛けた「福石猫」が1998年からこの路地に置かれ始めたのが始まりという。
園山氏は1997年に「招き猫美術館in尾道、梟の館」、2002年に「尾道絵本館」をオープン。招き猫美術館は、園山氏の招き猫コレクションが多く展示されていることで知られる。
昔から港町で細い路地が多かった尾道には、猫が多かった。猫の細道をきっかけに、猫好きの間で次第に話題となったとのこと。
松尾芭蕉の「奥の細道」ならぬ、猫の細道。猫が好きなら気になるところで、実際に歩いてみた。
ロープウェイ乗り場から千光寺がある山に向かってやや登る途中に、猫の細道の入口がある。
約200メートルの細い路地は、なかなか急な場所も。猫なら軽く飛び越えそうだが、人間は足元にくれぐれも気を付けないといけない。
猫の細道の周辺には、ずっと空き家だった建物を再生して利用した、まるで隠れ家のようなカフェや雑貨店、美術館などが点在する。
福石猫も、路地わきのいたるところに置かれている。とにかくかわいい。
まるで猫の気分で歩くことができる猫の細道を訪れる旅行客は、日本人のみならず、外国人の姿も多い。
しかし意外なことに、この猫の細道には猫アートこそ多いものの、本物の猫は少ないというのが、地元の人々からよく聞く話。なぜかというと・・・
猫の細道=猫が住んでいるとは限らない、というのが答えのようだ。ただ、猫の細道から少し外れると、猫の姿は実際けっこう見かけた。
だから、もし「猫を見かけたらラッキー」という程度に期待して、猫の細道へ足を運ぶのが賢明と言える。
TVアニメ『ぽんのみち』公式サイト
https://ponnomichi-pr.com/
(Written by AS)