北陸新幹線の福井から敦賀の区間が延伸開業し、東京から福井まで2時間51分で行き来できるようになりました。それまでは電車であれば石川県の小松空港や金沢駅から特急電車に乗り換えて向かうか、名古屋駅経由で向かうルートだったので一気に近い存在に。福井駅では巨大な恐竜の像がお出迎えしています。能登半島地震で被災した人々の復興支援のためにも今年は北陸の旅に出かけたいものですね。
創業220年を迎える銘醸蔵、黒龍酒造が北陸新幹線開通で注目
ESHIKOTOから望める九頭竜川。桜の時期はこの川沿いがピンク色に変わる
福井観光でいま注目したいのが、2022年6月、黒龍酒造の親会社である石田屋二左衛門株式会社がオープンしたESHIKOTO(えしこと)。3万坪もの敷地で日本酒の貯蔵施設をはじめ、レストランや酒ショップなどを営業している酒蔵複合施設です。
施設のすぐ目の前には福井県最大の河川である九頭竜川が流れていて、実はその川の古名である「黒龍川」にちなんで、酒の銘柄を「黒龍」と名付けたのだとか。桜の季節は川沿いが桜色に変わって、一段と風情のある情景になります。
今後はオーベルジュ(宿泊機能付きレストラン)の開業も予定しています。宿泊施設は露天風呂付きヴィラで、陶芸家・造形作家の内田鋼一氏が黒を基調とした「大人の宿」をプロデュース。レストランは福井市のミシュランガイドで一つ星獲得で紹介された和食店「馳走(ちそう)えん」が移転し、旬の県産食材と地酒の魅力を提案するようです。黒龍酒造の酒を通して福井の食や伝統工芸などの文化を発信していく一大プロジェクト。
「銀座に志かわ」のあん食パンも監修!3月20日から期間限定で販売
黒龍酒造は近年、他社とのコラボ商品でも注目を集めています。今年2月のバレンタイン時期には、カカオにこだわり続ける「メゾンカカオ」との コラボ商品として、「黒龍大吟醸 龍」を使用した生チョコを販売しました。見事、あっという間に完売。
3月20日(水・祝)からは高級食パン「銀座に志かわ」とコラボ。「銀座に志かわ」初の試みとして酒を取り入れた「黒龍酒造監修 大人のあん食パン」(1斤 税込1,800円)を販売します。4月19日(金)まで期間限定で販売。
口に含むとやさしい白あんの甘さが広がり、和の香りが漂います。日本酒らしいふくよかな風味。大吟醸の酒粕を使用しているため、とても繊細な香りで、日本酒があまり好きではないという人でも楽しめる上品さ。もちろんお酒好きな方にはおすすめ。
プチプチしながらも、もっちりとした黒米がパン生地に入っているので、黒米の食感がクセになって食べ飽きません。黒龍の名にちなんで黒米を使用したとのだとか。トーストするとサクッとした食感で、より一層、日本酒の風味が広がります。
北陸新幹線の延伸開業で注目が高まる福井の食。北陸を代表する黒龍酒造のESHIKOTOはいま注目の観光スポットです。ぜひこの機会に黒龍酒造とESHIKOTOをチェックしてみてくださいね。
*「銀座に志かわ」の「黒龍酒造監修大人のあん食パン」は一部店舗を除く全国の店舗にて販売。販売されている店かどうかは公式ホームページや公式SNSなどでご確認ください。
ESHIKOTO
所在地:福井県吉田郡永平寺町下浄法寺12-17
アクセス:JR福井駅からタクシーで30分
電話:0776-63-1030
≪筆者プロフィール≫
▪滝口智子
国際きき酒師&サケエキスパート
飲食ライター歴20年の食いしん坊バンザイ!記者&PRプランナー。
日本酒やワインなどもこよなく愛す。
テレビ番組などにも出演中。