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メキシコ南部からパナマまでの中南米に分布する、世界で最も美しい鳥と呼ばれる「ケツァール」(quetzal)。特に一番ケツァールを推しているのがグアテマラで、ケツァールを国鳥に認定、ケツァールを通貨の単位に採用している。体長は約30センチだがオスは長い飾り羽をもち、この長い飾り羽を含めると全長90〜120センチになる。古代アステカではケツァールの羽毛を身につけるのが、最高位の聖職者と王だけに許された特権だった。長い尾羽が生えているのはオスだけで、繁殖期(12月〜4月)にメスの目をひくため活発に動き回り、繁殖の時期が終わると尾羽は抜けてしまう。オスの長い尾羽が見られるのは今だけ!中南米に生息する世界で最も美しい鳥に会いに行こう!


(Written by 山岸悠也)