プロ野球大好きな大井川鉄朗が様々な観点から独断と偏見で勝手にベストナインを選んでみるというこの企画。今回は「SNSやっていない選手」のベストナイン。昨今、プロ野球への誹謗中傷が問題視されている。当然、インターネットやSNSに誹謗中傷やひどい書き込みをする人が一番悪いのだが、選手としてはそのような書き込みを見ないためにもSNSをやらない、という選択肢もある。全員がひどい書き込みやDMを見ないためという理由ではないと思うが、今回は2024年5月7日現在でSNSアカウントを持っていない選手でベストナインを組んでみる。
投手:石川雅規(東京ヤクルトスワローズ)
投手は大ベテラン石川投手。2002年にヤクルトに入団すると、2016年に通算150勝、2017年に2500投球回を達成。2020年には開幕投手を務めるなどヤクルト一筋で投手陣の大黒柱として活躍を続ける左腕。2023年はわずか2勝に終わってしまったが、200勝まであと15勝。大記録達成へ向けて1つでも多く前進したい!
捕手:坂本誠志郎(阪神タイガース)
捕手は2023年阪神の優勝・日本一に大きく貢献した坂本選手を選出。明治大学時代は大学日本代表のキャプテンを務めた経験もある扇の要。右肘の手術明けの2020年から出場試合を増やし、2022年はキャプテンにも選ばれた。2023年は梅野捕手が骨折で離脱した後、ひとりでマスクを被り続け、リーグ優勝と日本一を達成。2024年は正捕手完全奪取とチームの連覇に向けて戦う。
一塁手:浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)
一塁手はチームを牽引する和製大砲・浅村選手。ライオンズ入団3年目から1軍に定着し、2018年オフにFA権を行使して楽天へ移籍。2020、23年に本塁打王、2013、18年に打点王を獲得した強打で今季も4番・キャプテンとしてチームを支える。
二塁手:牧秀悟(横浜DeNAベイスターズ)
二塁手はプロ4年目、横浜はもちろん、侍ジャパンの主力メンバーでもある牧選手を選出。ルーキーイヤーには令和初となるサイクル安打を放つなど新人特別賞を受賞。2022年は出場全135試合で4番に座り、2023年は自身初の全試合出場。2024年はキャプテンとしてチームを引っ張っている。
三塁手:中村剛也(埼玉西武ライオンズ)
三塁手は“お変わり君”の愛称で親しまれている中村選手を選出。2008年に初めて本塁打王に輝くと、これまで6回の本塁打王を獲得。2023年に不惑の40歳を迎えたが、衰え知らずのスラッガーとしてライオンズ打線の中核を担う。
遊撃手:友杉篤輝(千葉ロッテマリーンズ)
選考が若干難航した遊撃手部門は、ロッテの2年目・友杉選手。甲子園出場経験はないものの、天理大では1年生から出場し、4年間でベストナイン、首位打者、最優秀選手と様々なタイトルを獲得。プロ1年目は64試合の出場だったが、2024年シーズンは正遊撃手最有力候補。背番号も4に変更になり、飛躍の1年となるかが見どころ!
外野手:佐野恵太(横浜DeNAベイスターズ)
外野手1人目は横浜の前キャプテン・佐野選手。ドラフト9位指名ながらプロ3年目の2019年に1軍に定着。2020年からチームのキャプテンを務め、自身初タイトルとなる首位打者を獲得。2022年には最多安打、ベストナインに加え、3年連続の打率3割超えという抜群の安定感を発揮。2023年はレギュラー定着後最低打率となる.264に終わったが、まだまだ恐ろしいハマの安打製造機。
外野手:丸佳浩(読売ジャイアンツ)
外野手2人目は巨人・丸選手。広島のセ・リーグ3連覇に大きく貢献し、MVP、最多安打、最高出塁率など複数のタイトルを獲得。2018年オフにFA権を行使し、巨人に移籍。すると巨人の5年振りの優勝にも貢献。2020年には通算200号本塁打を達成し、2年連続となる全試合に出場。2023年は巨人移籍後ワーストの成績に終わり、阿部新監督に変わった2024年は完全復活に期待がかかる。
外野手:大島洋平(中日ドラゴンズ)
外野手最後は中日一筋15年、2000安打の好打者・大島選手。2009年にドラフト5位で入団すると。初めて規定打席に乗った2012年以降、10年連続100安打・15盗塁以上を記録。2019、20年には最多安打のタイトルも獲得した。2023年には史上55人目となる2000安打も達成した。
最近入団する選手はアマチュア時代からInstagram、XなどSNSのアカウントを持っている選手も多いため、若干ベテランが多めな印象のベストナインとなった。
もう一度言うが、SNSをやっているやっていないに関わらず、誹謗中傷は絶対やってはいけない!
(Written by 大井川鉄朗)