日本でもよく話題になるパンダですが、去年の2月21日に上野動物園のシャンシャンが中国へ返還されました。また、22日には和歌山県・アドベンチャーワールドの永明、双子の桜浜、桃浜も返還されました。そこで中国に返還されたパンダはどこへ行くのか知っていますか。中国に返還された後を紹介します。
【参考】
https://news.yahoo.co.jp/articles/548a9124357e9f936f1350dadd1918d928d03bd2
https://mag.anicom-sompo.co.jp/16335
まず、シャンシャンは中国の「雅安」という町の「中国ジャイアントパンダ保護研究センター・雅安碧峰峡基地」に移送されました。中国ジャイアントパンダ保護研究センターは飼育エリアには森のように木々が広がっていて、動物園とは違い山の中のようなところです。シャンシャンは今もそこで元気に暮らしています。
永明、双子の桜浜、桃浜の3頭は中国の成都市の「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」に移送されています。この施設は、和歌山県白浜町にあるテーマパーク「アドベンチャーワールド」と一緒にパンダの繁殖について研究を行っています。成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地では高齢のパンダが健康に暮らせる飼育方法を研究することになっているそうです。永明も元気に暮らしているそうですよ。
【参考】
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/cor/2023/03/06/29798.html
パンダは森林伐採や密猟などの影響で、絶滅の危機におかれていて、IUCN(国際自然保護連合)が作成している「レッドリスト」 では、VU(危急種)となっています。「絶滅のおそれのある野生生物」です。
ワシントン条約では、商業目的での取引が禁止されています。そのため、日本にやってくるパンダは、「日中共同飼育繁殖研究」という研究目的で貸与されているのです。シャンシャンの場合は、貸与にあたって「中国野生動物保護協会」と 東京都が「ジャイアントパンダ保護研究実施の協力協定」という協定を結んでいます。この協定でパンダの所有権は中国にあると定められているので、協定で約束をした期間が過ぎたら、中国へ返さなければならないのです。
パンダはどこかの動物園でゆっくり暮らしているのかと思いましたが、研究センターや基地で暮らしているんですね。暮らしている様子を映した動画を見ると、竹を食べたり、遊んだり楽しそうに暮らしていました。これからも世界中の人をパンダのかわいさで癒してほしいです。
(Written byひよこ)