アメリカ・ユタ州はハンクスビルの西に位置する、カラフルな粘土層「ベントナイトヒルズ」(Bentonite Hills)は、1億4000万年以上前のジュラ紀に形成された、火山灰や小さな鉱物を含む粘土を多く含む堆積物の層。地形と気候から数少ない火星そっくりな場所として、地球上で最も火星に近い丘とも呼ばれている。あまりにも火星の表面に似ていることから、ベントナイトヒルズの一部に「火星砂漠研究ステーション」(MDRS)が設置されており、人類が火星の表面を探索するための装備の開発も行っている。
ベントナイトヒルズは日中の時間帯でもカラフルなのだが、特に夕方の日没30分前の時間帯になると、灰色だった丘の部分が青に変わり始め、赤とオレンジのカラフルな色合いが際立って見えるという。ネット上の画像は加工された写真ばかりで、実際に行ってみるとガッカリする絶景が多いが、夕方の日没前の約30分は本当に色鮮やかな絶景なのである。実際にカラフルなベントナイトヒルズを見たい場合は、時間に余裕を持って日没の1〜2時間前に丘陵へ到着するようにしよう。しかもベントナイトヒルズは国立公園の外に位置しているため、ドローンの飛行が許可されており、インスタグラマーらがアメリカにいながら火星のような光景を楽しんでいる。(※火星ステーションは立入禁止)
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(Written by 山岸悠也)