世界には過酷な仕事がたくさんあるが、トルコのイスタンブールの商売を支える仕事人を発見したのでご紹介。イスタンブールのグランドバザールから数ブロックの路地、旧市街で荷運びの仕事をするバイラム・ユルドゥズさん。体重の二倍もある巨大な荷物を担ぎ続け、バイラムさんは筋肉隆々の43歳、今でも一度に200キロまで運べると語っている。イスタンブールの中心部には数百人もの運び屋がおり、旧市街の商人にとって彼らの存在なくしてお店は成り立たない。夜明け前にトラックから織物を回収、衣服や生地を満載した荷物をお店まで運び、彼らは1日で約20〜30ドルを稼いでいる。週6で7階建てのビル階段を上って荷物を運び、レスラーのような体格になった達人もいるが、みんな膝が悪く手術を受けながら続ける高齢の運び屋もいるらしい。イスタンブールの華やかな街並みの裏に、早朝から重い荷物を運び続けるおじさんたちの存在があった。
(Written by 山岸悠也)















