「失敗」という言葉には、少し胸がチクリとするような響きがあります。でも、その痛みの奥には、どこか温かさや可笑しさが潜んでいるものです。誰もが一度はつまずき、落ち込み、立ち上がってきた――そんな普遍的な経験だからこそ、音楽の中でも「失敗」は豊かなテーマとして扱われてきました。ある曲は思いきり自分を笑い飛ばし、ある曲はそっと寄り添い、またある曲は“失敗だって物語の一部だよ”と背中を押してくれます。ネガティブに聞こえるこの言葉が、歌の中ではむしろ前向きな光をまとい、聴く人の心をふっと軽くしてくれるから不思議です。今回は、タイトルに「失敗」を冠した5曲を紹介します。落ち込んだ日の帰り道にも、なんだか笑えてくるような、やわらかな力を持つ楽曲たちです。そんな“つまずきの歌”に込められたユーモアや優しさを、ぜひ感じてみてください。
●Summer Eye「失敗」
●マヒトゥ・ザ・ピーポー「失敗の歴史」
●小沢健二「失敗がいっぱい」
●森田童子「ぼくたちの失敗」
●the cabs「わたしたちの失敗」
(written by 山崎健治)















